更新日:2020.11.30ケープハイラックスでよく見る光景
更新日:2020.11.30
ケープハイラックスでよく見る光景
ネズミじゃないよ!
ハイラックスだよ!
みなさんこんにちは。
ケープハイラックスは、群れでくっついていることがよくあります。
写真のようにメスの群れは、展示場の端っこの方で固まっています。
ケープハイラックスがくっついているのは、暖をとるためや、落ち着くためなど様々な理由があります。
ケープハイラックスは優位のオスを中心に一夫多妻制の動物で、15頭前後の群れで生活することもあれば、時に50頭など大きな群れを作ることもあります。
続けて2枚の写真をみなさまに見ていただきました。
1頭が、もう1頭の背中の上に乗っている写真です。この行動は、赤ちゃんが生まれた時にとても大切な役割があります。
ケープハイラックスの背中の中央には、特徴的な黒い毛が集まっている場所があります。
これは「臭腺」と呼ばれるもので、強いにおいの液を分泌する腺です。
生まれたばかりの赤ちゃんが背中に登り、臭腺のにおいを体につけることで、親は自分の子どもであることを認識するといわれています。
(※上の写真に写っている2頭は親子ではありません!ちょうどいい写真がこれしかありませんでした!)
そのため、赤ちゃんに十分なにおいがついていないと、母親は自分の子どもを認識することができず、育児放棄をするようになります。
臭腺の場所は、写真のように黒く目立つので見つけやすくなっています。ぜひ皆さんも見つけてみてください。
飼育展示係 矢向