更新日:2021.09.209/20~9/26は動物愛護週間!
9/20~9/26は動物愛護週間!
こんにちは、教育普及担当の飯田です。
突然ですが、みなさんは動物愛護週間を知っていますか?
動物愛護管理法で、動物の愛護と動物の適切な飼育への理解と関心を深めるために、毎年9/20~9/26を動物愛護週間と定められています。
ズーラシアでは動物の福祉を考え、様々な取り組みを行っています。
今回はズーラシアで取り組んでいる動物福祉、特に環境エンリッチメントとハズバンダリー・トレーニングについて紹介します!
そもそも環境エンリッチメントとは、動物の福祉や健康を考えて飼育環境を工夫したり、いろいろな刺激を与えたりして、動物たちの暮らしを充実させる取り組みです。
まずはこちらの写真をご覧ください。
ニホンツキノワグマのメリーが竹筒をくわえています。
これは飼育員お手製のおもちゃです。この中にはメリーのおやつが入っていて、時間をかけて遊びながらおやつを食べられるというものです。
ズーラシアではこのようなおもちゃを様々な動物に使っています。
他にはこんな取り組みも
チンパンジーのインコが棒を使って何かをしていますね。
実はこの太い木の中には、はちみつジュースが仕込んであります。このジュースを手に入れるためには、チンパンジー自身が考えなくてはいけません。
インコは木の棒を突っ込んで、ジュースを取っています。
こういった動物のもつ認知能力を発揮させる、『認知エンリッチメント』という取り組みです。
ズーラシアでは植栽や小川などを使い、まるで動物が生息地にいるかのような生息環境展示を行っています。
上の写真はスマトラトラのムジュに飼育員お手製の牧草袋を与えた様子です。
これは肉食動物の狩り本能を刺激する取り組みです。
(レッサーパンダの体重測定の様子)
そして、日々動物たちの健康管理のためにハズバンダリー・トレーニングに取り組んでいます。
ハズバンダリー・トレーニングとは、体重計に乗るとおやつがもらえることを学習させることで、動物にストレスなく健康チェックや治療ができるようになるトレーニングです。
(インドライオンの採血の様子)
ハズバンダリー・トレーニングは、動物にストレスが少ないことや飼育員の安全、大型動物も可能というように利点があります!
その代わり、最初はなかなか思うようにいかないことも多いですが・・・
(インドゾウの肢の手入れの様子)
このようにズーラシアでは、様々な方法で環境エンリッチメントや動物たちの日々の健康管理に取り組んでいます。
今回は動物愛護週間ということで、ズーラシアでの飼育管理についてご紹介しました。
ぜひこの機会に動物を見るだけでなく、動物の適切な飼育という観点にも着目してズーラシアに遊びに来てください♪
事業推進係 飯田