更新日:2021.06.08Destroyer with sweet heart...
Destroyer with sweet heart...
前回のブログで更新が中々進まない言い訳について触れましたが、理由の一つをご紹介します。
さて、誰がやったのでしょう?
犯人はこちら。
ズーラシアのイケメンオカピことバカーリです。
ある日の朝、獣舎に行くと壁が剥がされており、またある時は物音で振り返ると壁が剥がされて、、、、とにかく壊すんです。
ズーラシアにオカピは4頭いますが、壊すのはバカーリだけ。
なぜ???
正確な理由は本人に聞いてみないことにはわかりませんが、おそらく発情に関係あるのではないかと思っています。
(記録をたどると別のオスも若いころはこのように壁を壊すことがあったようです)
バカーリはアメリカの広い敷地を持つ繁殖施設で生まれ、2018年に上野動物園に来園し、昨年ズーラシアに移動してからルルとララという2頭のメスが隣の部屋にいる環境にオスとしての本能的な行動が発現しているのかもしれません。
ただ興味深いのはここからです。
最初に壊れた壁を見た時、私は「この勢いで同居の時にメスに攻撃してしまったらどうしよう...」と不安になりました。
ところが、メスのララと同居を始めたバカーリは、ララが座って交尾を拒否している時に軽いキックで起立を促したりすることはあっても明らかに力を加減しているように見えるのです。
更に観察していると、ララが隣の部屋にいる時はバカーリは壁を壊さないのです。
気になるメスに近づきたい本能はあるはずなのに相手に嫌われないための距離感をコントロールしているのでしょうか?
ますます2頭から目が離せません。
ただ、私が言いたいのはもしバカーリに相手を思いやる能力があるのだとしたら、この壊れた壁を誰が直すのかということまでぜひ考えていただきたいということです。
壁の修理がなければあと1~2本ブログが書けていたかもしれません。。。。
なんて動物のせいにしてはダメですね!
オカピの獣舎の壁はこのようにオカピたちが体をぶつけた時も体にダメージが少ないようにコンクリートではなく、木の板でできています。オカピの体が無事なら板なんて何枚だって直します!(^^)!
最後に最近「バカーリに会いたくてズーラシアに来たけど展示はいつですか?」というお問い合わせを何件かいただいています。
動物の体調や天候にもよるので正確にご案内できず申し訳ないのですが、バカーリとララは午前中にバックヤードで繁殖のための同居をすることが多いためで、午後から展示することもありますのでご了承ください。
今年は梅雨が長いとか?
みなさんも気温の変化で体調を崩されませんようオカピースな1日をお送りください☆彡
♪~♪~♪ 今週から制服を夏服に替えたオカピ担当より ♪~♪~♪