更新日:2021.02.10キク元気です。
キク元気です。
2020年11月30日、野毛山動物園からレッサーパンダのキク(メス・5歳)が来園しました。
前担当者や野毛山時代からご存知のお客様のお話によると「とても神経質で怖がり」であるとのこと。2週間くらいリンゴ食べてくれないかもな...と覚悟をしていました。
しかし、意外や意外、その日のうちに新しい担当者である私からリンゴを受け取り、竹の葉もしっかり食べました。食欲、大事です!
そうは言っても、来園当初は緊張の毎日だったことは事実です。しばらくはこんな顔の写真しか撮れませんでした。(こ、怖い...)
そのため、まずは新しい環境に慣れてもらう期間を十分にとりました。
「ズーラシアの生活つまらない!」とキクが思わないように、ストレスになり過ぎないように気を付けつつ、毎日色々な環境を提供しました。
自分の部屋だけではなく、シュート(展示場に出るための通路)や他の個体の部屋も開放し、行き来を自由にさせると、キクは積極的に探検に乗り出します。
一番好きなのはまめたろうのサブ運動場のようで、自分の部屋ではなく、いつもまめたろうの寝台で休息します。
そうこうしているうちに、こんな写真も撮れるようになってきました。
ズーラシアで食べるリンゴもおいしいと感じてくれていると良いのですが...。
担当者にも慣れてもらうように、積極的に同じ空間にいる時間も作りました。足ドンの上目遣いでリンゴを要求されます。
体重もちゃんと計れます!
そして1月8日、満を持して展示場デビューしました。
それ以降、何度も展示場には出ていますがなかなか落ち着かず、歩き回っていることも多く見られます。今でも様子を見ながら、徐々に時間を延ばしています。
部屋に帰るとほっとするのか、おいしそうにリンゴを食べます。
そして、レッサーパンダにとって大事な季節の到来です。
まめたろうとの同居も始めています。(写真:上まめたろう、下キク)
見守りたいと思います。
これからもキクの応援を、よろしくお願いします!
飼育展示係 永井