更新日:2021.04.04うんち!
うんち!
Jambo~~(「`・д・)「ガオオォ
5月31日(月)までズーラシアではホッキョクグマ水中ビューにて大うんち展を実施しております!
詳しくは→こちら
せっかく大うんち展をしているということで、
今日はライオンのうんちにスポットを当ててご紹介していきます(o´ω`o)
※うんちの写真がたくさんでてくるので、苦手な方は気を付けてください!
私たち人間と動物たちとのコミュニケーションの方法は言葉ではありません。言葉を交わすことができない代わりに、日頃の行動などを観察することで健康をチェックしています。
その中でも、うんちは動物を飼育する上で、大切な健康指標です。
アメリカの動物園水族館協会(AZA)が発行している、LION CARE MANUALにも、うんちの色や硬さをレベル別に載っており、飼育する上でうんちのチェックがいかに重要かどうかということがお分かりいただけるかと思います。
ライオンの健康な時のうんちはこんな感じです!
うんちは腸の中を食べ物が通って作られます。
ライオンは肉食動物!腸の長さは約6~7mです。
ちなみに、草食動物のウシは約50m、人間は約7mです。
肉食動物と草食動物は消化管のつくりが異なるので、うんちも全く違っています!
うんちから得られる情報は、健康状態だけではありません。
ライオンは1日1~2回ほどしかうんちをしません。時には1日しないときもあります。しかし、草食動物はどうでしょうか?
捕食する側のライオンなどの肉食動物
捕食される側の草食動物...
最初の写真で、うんちをするときに気張っている写真を載せましたが、これはライオンならではです。
もし、野生のシマウマがあのように気張って糞をしていたらどうなるでしょう?
それぞれの動物のうんちを見ると、こういった野生の情景まで想像を膨らませることができます!ぜひ、皆様もうんちから色々と考えてみてください♪
ちなみに、ライオンのうんちは、1つ長さ約3.5cmでした☆★
うんちの大きさは体の大きさに比例するようで、フクのうんちは4cm以上ありました!
ミーアキャットのうんちを横に並べてみるとこんな感じです。
ミーアキャットのうんちは長さ約2.5cm
ライオンのうんちとは、そもそもの量が異なるとはいえ、長さがそんなに変わらないことに驚きますね!
また、ブログでの紹介なのでニオイを実際にお伝えできないのが残念です。
ライオンのうんちはものすごく臭いです。
しかし、そんな強烈なニオイを放っていると、野生では獲物に居場所がバレてしまいます!
本能からなのか、飼育下のライオンたちも、うんちをした後は土で隠そうとする行動が見られる時もあります。
そんな中ニノだけは...
必ず、水飲みの中にうんちをします。
そこは水洗トイレじゃないんだけどなぁ...(;^ω^)ちょっぴりお掃除は大変ですが、ニノはもしかしたらニオイを消そうとしているのかも...?
しっかり肉を消化しているライオンのうんちですが、グルーミングをして飲み込んだ毛は消化することができません。毛玉として吐き出すか、うんちに混ざって出てきます。
時には毛でうんちが繋がって出てくることも...!
屋外展示場では、巣作りの為にこのうんちに混ざった毛や、未消化でうんちと一緒に出てきた肉を食べようとカラスがライオンのうんちを狙ったりしています。
時々カラスがライオンのうんちを運んで、キリン舎にライオンのうんちが落ちていることもあるようです。キリン担当さん、ごめんなさい。笑
こんな感じで、うんちから本当にたくさんの情報を得ることができます。
以前紹介しましたが、うんちから性ホルモンを抽出して、発情サイクルや妊娠診断をすることもできるのです!!!うんちってすごい!!!!!
ぜひみなさま、ご来園の際はうんちにも注目してみて下さいね!
飼育展示係 鈴木(由)