更新日:2021.05.03ツシマヤマネコ 赤ちゃん成長記⑧
更新日:2021.05.03
ツシマヤマネコ 赤ちゃん成長記⑧
さて、人工授精も無事に終わり、妊娠の確認が終わりました。ここからは、また飼育担当に変わります。
妊娠したマミは平成29年にも出産しており、その時の妊娠期間は65日でした。今回は2回目なので、少し早まることを想定し、60日目の3月13日から24時間の監視を始めました。ところが、またまた予想に反し、全く出産の気配がありません。この時は長時間の緊張が続いたのでさすがに疲れた・・・
64日目に大きな変化がありました。いわゆる「おしるし」が床にあったんです。時々、便に血が付着することがあるので、ホントにそれかどうかわかりませんが、あったんです。そして、エサを食べ終わると発情期のコーリングのような感じで鳴くではありませんか!
ツシマヤマネコの出産が近づいてきた時の兆候として、食欲の減退、微量な出血の他に、「鳴く」というのがあります。食欲の減退は全くありませんでしたが、二つ当てはまったので、いよいよだ!となりました。
運命の65日目。朝から陣痛が始まっており、巣箱の中でいきむマミ。それを見守る職員。そして9時53分。待望の赤ちゃんが生まれました。
ですが、万歳をしている写真に私はいません。だって、他のツシマヤマネコたちのエサを準備してたから・・・。
生まれる瞬間、見てないんです・・・
筆まめでない飼育担当より