更新日:2021.05.15オオワシからのご報告①
更新日:2021.05.15
オオワシからのご報告①
皆さん、こんにちは。
ずいぶんとご無沙汰してしまい申し訳ありません。
オオワシたちの冬の様子をご紹介します。
オオワシは野生では冬に日本に飛来する冬鳥です。
暖かくなる3月には繁殖地のアムール地方やカムチャツカ半島といった日本よりも緯度の高い地方に帰っていき繁殖を行います。
しかし、ズーラシアでは開園以来1月~2月に繁殖行動が見られていました。
繁殖行動の1歩目ともされる鳴き交わしが見られたのは2020年11月のことでした。
お互いに近い距離にいるようになり、いつも聞く警戒音よりも少しきれいな声を出すようになります。
ちなみに、オオワシはメスの方が体が大きいので、右がワシコ(メス)左がワシオ(オス)です。
そして、12月中旬よりあらかじめ用意していた巣台で営巣行動が確認されました。
今回は巣台の高さを変え、今まで置いたことのない場所に用意したため使ってくれるか心配でしたが無事に使ってくれて安心しました。
このペアでは主に巣を作るのはワシオです。巣材となる枝にはこだわりがあるようで、長さや太さ、硬さまで気に入る枝でなければ巣台に運びませんでした。なので、多くの種類の葉付きの枝を展示場に入れていましたが、どうやらワシオは葉がついているのが嫌なようでクチバシを使って器用に取っていました。
さて、丁寧に作られた巣をワシコは気に入ってくれるでしょうか??
続く
3年目飼育員 脇田