更新日:2021.06.05ズーラシアクイズチャレンジ~解答編④ ヒガシクロサイ~
ズーラシアクイズチャレンジ~解答編④ ヒガシクロサイ~
いよいよ今回は最後の問題、第4問のヒガシクロサイのクイズの解答を発表します。(問題編のブログはこちら)
問題はこちら!
ヒガシクロサイのアキリ(メス)は、2015年6月、ドイツのベルリン動物園からズーラシアへとやって来ました。
さて、どのようにしてドイツから日本までやってきたのでしょうか。
正解は、「B.飛行機」です!
大きな動物は船に乗ってくると思った方もいらっしゃるかもしれませんが、ズーラシアにいるオカピもキリンも、飛行機に乗ってやってきました。
正確には、輸送箱と呼ばれる箱の中に入り、飛行機の貨物部分に載せます。空港に到着した後は、輸送箱をトラックに乗せ換え、陸路を移動し、ズーラシアへ到着します。
こちらは、アキリが入った輸送箱をズーラシアのクロサイ舎につけるところ。クレーンで吊り上げて、所定の場所に下ろします。
輸送箱の扉を開けても、警戒しているようでなかなか出てきません。
この時は、ドイツのベルリン動物園からアキリの飼育担当者も一緒にズーラシアまで来ていました。慣れ親しんだドイツの飼育担当者の声かけや餌などで誘導し、2時間後、ようやくおそるおそる輸送箱から出てきたアキリ。
長旅お疲れ様。ズーラシアへようこそ!
これから新しい環境に少しずつ馴れていってくれるといいな、という思いで、ドイツの担当者も、そして、ズーラシアの新しい担当者も見守っていました。
ズーラシアで最も新しいエリアは、2015年4月に全面オープンした「アフリカのサバンナゾーン」です。この時は、新たに9種類の動物をズーラシアへ迎え入れました。キリンはアメリカから、リカオンやチーターなどは南アフリカから飛行機に乗ってやってきました。
「キリンが飛行機に入るの?」と驚かれた方もいるでしょうか。
確かに、高さ4mも5mもあるおとなのキリンを飛行機に乗せるのはさすがに厳しいですね。飛行機に乗せるためには、輸送箱の高さを3m程度に抑える必要があります。
なので、ズーラシアへ来た3頭は、3mの輸送箱に入ることができる子どものキリンでした!
リカオンとチーターがズーラシアへ到着したのは、夜中の0時をまわっていました。少しでも早く寝室で休めるよう、朝まで待たずに到着後すぐ搬入作業に入りました。
長旅でしたが、全頭問題なく到着することができて、ホッとひと安心しました。
最近では、セスジキノボリカンガルーのジャヤ・メイがドイツから、
ドールのモーアはチェコから飛行機でやってきました。
このように、ズーラシアでは輸送箱の中にいる時間をできるだけ短くし、動物の負担を少しでも少なくするため、海外からの動物の移動は、飛行機を使います。
また、海外から来た個体は日本にとって新たな血統であることが多く、遺伝的多様性を保っていくためにも非常に大切な存在となります。
今後もどんな新しい仲間がズーラシアへとやってくるでしょうか。楽しみですね。
長くなりましたが、これにて「ズーラシアクイズチャレンジ」の答えの発表は終わりです。クイズを通して、ズーラシアの動物や取り組みについて、少しでも知っていただき、興味を持ってもらえたら嬉しく思います。
事業推進係 上田