更新日:2021.08.22チンパンジーのあれこれ⑦ 様々な顔
チンパンジーのあれこれ⑦ 様々な顔
皆さま、こんにちは。
しばらく「チンパンジーのあれこれ」シリーズの更新していませんでしたが再開したいと思います。
ひさびさの内容は.........ズバリ!個体による顔の違いです!
チンパンジーについてお客様とお話していると、よく「見分けられるんだ」と言われることがあります。
個体を見分けられなければ、飼育管理できないのですが、よく考えると私もチンパンジー担当になってから全頭見分けられるようになるまで1週間ほどかかった記憶があります。
と、いうことでまずはオスの顔を見比べてみましょう。
アルファオスのカズヤです.
カズヤは正面から見ると顔が四角く、額が広い特徴があります。
こちらはもう一頭のオスのケンジです。
ケンジはカズヤは対照的で面長です。
また、目が真ん丸で下唇が垂れているのも特徴です。
どうでしょう?
メスは数も多いのでもっと難しいですよ!
最優位のメスのタマエは、垂れ目と白いあごひげが特徴です!
サチコは奥目なので、他の個体よりもつぶらな瞳に見えるかもしれません。
そして、写真では違いますが、サチコはよく口を閉じたまま下唇だけ垂れ下げた表情をしています。
これは、「チンパンジーがリラックスしている時の表情」と言われています。
ヨシズは担当者の間では美人顔と言われています!ギザギザになっている耳が特徴です。
しかし、写真写りがすごく悪いのがもったいない.........。人間でもそんな人いますよね。
インコは真ん丸な目が特徴です!
インコはズーラシアのチンパンジーの中では、一番人間っぽい顔つきをしています。
仕草や行動が人間っぽい時も.........
アラレは私の主観では、かわいらしい顔をしています。
大きく見える目は機嫌がよい時はキラキラしています。しかし、機嫌が悪い時は写真よりもこわい顔をしています。口の周りが肌色っぽいのも特徴の一つです!
マリモは子どもからおとなに変化していく時期のため、顔の色の変化が特徴です。
どんどんおとなのチンパンジーのように黒くなっていくのになぜか眉毛のあたりは肌色のままなんです。
目は父親のケンジゆずりで真ん丸ですが、最近はだんだんと母親のタマエに顔が似てきました。
ハルは子どものチンパンジーらしい顔の色をしています。
これからどんな顔の色の変化を見せてくれるでしょうか?
体や心の変化とあわせて見ていきたいですね!
そして、忘れちゃいけないのがゴウです!
はじめは、かみね動物園へ行ったフクと似ていたので、あれ、フク?帰ってきた!?と思うほどでした。
しかし、ゴウは毛づくろいをする時、自分でよくこめかみの毛を抜くので横の毛だけあまりありません。
よく見ると、チンパンジーも様々な顔をしています。
また、表情も豊かなためその時々で見ることのできる顔が変わってきます。
ぜひ、顔の特徴を探すのにもチャレンジしてみてください!
3年目飼育員 脇田