更新日:2021.07.19目を守る第三のまぶた
更新日:2021.07.19
目を守る第三のまぶた
こんにちは。
今回はラクダの目に注目して、お話します。
ラクダの目といえば、大きくてかわいらしく、長いまつげも印象的ですよね。
もちろん、まつげは美しく見せるためについているわけではなく、砂ぼこりなどから目を守る役割があります。
ただ、目を守るのは、まつげだけではありません。
それは、第三のまぶたとも呼ばれる「瞬膜(しゅんまく)」に秘密があります。
瞬膜とは、上下のまぶたとは別に、水平に動く膜のことです。
7月15日の「白目むき出し変顔!?」のブログでもお話していますが、多くの鳥類や爬虫類では発達していますが、哺乳類では痕跡程度でそこまで発達していません。
しかし、哺乳類の中で完全に閉じる瞬膜をもっているのが、ラクダ、ホッキョクグマ、ツチブタ、アシカとアザラシの仲間だそうです。
そこで、ピノの瞬膜を撮りたいと思ったのですが、無理でした・・・。
ですので、絵で説明します。
ここにピノの目があります。
(ピノの目がうるうるしすぎて、反射して私の顔が映っていましたので、一部塗りつぶしてあります。)
下の赤い部分が瞬膜の一部です。
この瞬膜が車のワイパーのように横に広がり、ごみを取り除きます。
膜は透けているので、目を覆っても視界を遮ることなく、砂嵐の中でも周りを見ることができます。
どうです?なかなかすごいですよね。
ラクダやほかの動物に興味を持っていただけたら、うれしいです!
※新型コロナウイルス感染症対策のため、ラクダライドはしばらくの間、中止しています。
最後に鳥の瞬膜の様子を紹介します。
村田園長の写真をお借りしました。
ミナミジサイチョウ 普段の目
瞬膜を閉じた時
瞬膜が半分閉じている瞬間
らくだのおにいさん