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ミーアキャットの「例外」?の写真

更新日:2021.07.13ミーアキャットの「例外」?

更新日:2021.07.13

ミーアキャットの「例外」?

Jambo~~o(^・x・^)o

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ミーアキャットと言えば、、、

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群れで暮らす動物です!
以前、ブログでも紹介しましたが(そのブログは→こちら)ミーアキャットの群れの特徴は母親(リーダー)、父親、その子どもたちから構成されるということ。

そして繁殖ができるペアは父親と母親のみ。
例えば、リーダーである母親以外のメスが妊娠をするのは、ミーアキャットの群れにおいて一般的にはルール違反。群れから追い出されてしまいます。


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現在左側の展示場で暮らしている、アミの群れ。

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アミはこの群れのリーダーで、群れで暮らす子どもたちの母親です。
絶対的リーダーであり、子どもたちの間で小競り合いが起こると、必ず止めに入ります!餌を食べる時もアミが一番先。この群れの中核をなす個体です。

一方で、右側の展示場で暮らしている、ミチルの群れ。

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ミチルはこの群れのリーダーで、群れで暮らす子どもたちの母親ですが、体も小さく、アミのような絶対的なリーダーという感じはありません。

アミは餌を食べる時は、他の個体の餌も奪いに行くのに、ミチルはむしろ他の個体に奪われてしまいます。
(※個人的な意見ですが、群れの個体同士の関係性があるので、干渉しないようにしています。餌を食べられなかった個体には後でこっそりあげているので安心してください☆)

それ以上にミチルの群れが不思議だと思うのは...
なんと!ミチルの子であるホタル(メス)が出産をしており、ホタルの子であるルナ(メス)が群れに受け入れられているのです!!!

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ホタル(一番手前)

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ルナ

一般的には、9頭くらいの小規模な群れであれば、出産するメスは母親のみと言われており、ホタルもルナも群れから追い出されてしまうと考えられますが、この群れは不思議なことにホタルもルナも許容しています!理由は分かりません。
(※野生では大規模な40~50頭くらいの群れであれば、母親以外のメスも妊娠出産することがあるようです。)

文献や本に載っているミーアキャットの群れについての例がアミの群れだとすると、ミチルの群れは「例外」と言われる群れなのかもしれません。

 
例えば、野生でも群れを作る動物はなるべく群れで飼育する方が動物福祉の向上につながるので、多少の小競り合い程度ならそのまま見守りますが、大きなけがや激しい闘争になると、動物福祉上良い状態とは言えない環境になってしまいます。
しっかり観察し、主観で判断するのではなく、その動物本来の生態を理解した上で個体の状態ををよく見ることが重要です(*・ω・)

 
現状はアミの群れ9頭、ミチルの群れ9頭で均衡を保っていますが、今後どのように関係性が変化していくのか予想をするのはとても難しいです。
担当者としては、おだやかに過ごして欲しい思いはありますが、群れの動物には闘争はつき物なので日々の観察が大切ですね!


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ぜひみなさまも、飼育員目線でミーアキャットの群れの中の関係性を観察してみてくださいね(`・ω・´)
 
飼育展示係 鈴木(由)