更新日:2021.07.14フンボルトペンギン、巣立ちました。
更新日:2021.07.14
フンボルトペンギン、巣立ちました。
今年初めてのフンボルトペンギンが巣立ちました。
ズーラシアでは卵から孵化して100日前後に巣立ちすることが多いのですが、この幼鳥は68日と短期間でした。
成鳥と比べてもなかなか立派な体格をしていますね(ちなみに隣にいるのは父親です。)
(中央左:父親 右:幼鳥)
実はこの幼鳥、最初は両親が上手に餌を与えることができず、私たちが餌やりをサポートしていたことがありました。
孵化して3日目の様子です。孵化したヒナとしては他の個体より体重が少なく、両親が吐き戻した餌を食べられていない様子でした。
そこでヒナに餌をあげては親鳥のお腹の下に戻す...を繰り返したところ、数日で体重が増加し始めたので、あとは親鳥にまかせることにしたのです。
ですから、この巣立ちは本当にうれしい出来事でした!
あ、でもそこ、危なくない・・・?
あっ、言わんこっちゃない。
お腹からプールに落ちてしまいました。
しばらくプールをさまよいます。
苦労して上がってくると、不安そうにまわりをきょろきょろ。
しばらくして、ようやく父親をみつけることができました。
走り寄るヒナ。
思わず涙してしまいました(笑)。
この幼鳥にとっては、ちょっとした冒険だったんでしょう。
(父親は、上からずっと幼鳥を見守っていました。すごい!)
疲れて眠くなっちゃった...のかな。
これからも元気に、立派な成鳥になってくれることを願って。
巣立ち、おめでとう!
今だけしか聞けない、「ピョーロ、ピョーロ」と幼鳥らしい声で親鳥に餌をおねだりする様子が見れます。運がよければ餌をもらうところも見れるかも...。
ぜひ会いにいらしてくださいね。
(飼育展示係 五十嵐)