更新日:2021.08.12群れの新しい第一位
更新日:2021.08.12
群れの新しい第一位
先日、20年以上第一位を務めたニホンザル、ダイチャンが死亡しました。(その時のブログはこちら)
今回はその後新しく第一位になった個体を紹介します。
第一位が決まるまで、決まってからの群れの状態はまた別の機会に。
●新しい第一位
愛称:ニーヤン
生年月日:2001年 4月21日(20歳)
ニホンザルの野生での寿命は20年程度です。
動物園では、栄養価の高い餌や治療を受けられるため寿命は30年ほどと言われます。
ニーヤンは、ズーラシア28番目のニホンザルです。
28の番号に当てて、2(ニー)8(ヤン)、これが名前の由来です。
大きな体、濃く艶々な毛、真っ赤な顔
おでこのハゲ(以前腫瘤ができて以来はげたままだそうです)、左眼下の個体識別用の刺青
ピンと立った尾っぽ
画像左
先代のダイチャンは懐の広い個体で、群れから慕われていました。
対して、ニーヤンは俺が一番、な印象です。
子ザルの面倒をよく見ていることもあれば、子ザルを追い回すこともあり‥‥
餌も独り占め、他の個体は近寄れない雰囲気なようです。
第一位にも色々なタイプがあるのだなと、ダイチャンとニーヤンに教わる日々です。
新しい第一位共々、今後ともズーラシアのニホンザルをよろしくお願いします。
今回はオスが第一位になりましたが、他園ではメスや子ザルが第一位になったこともあります。
メスの場合は群れで1番のメス、子ザルは群れで1番のメスの息子でした。
ただ、そのメスは妊娠や息子への代替わりなどをきっかけに第一位を降り、期間はおとなオスよりも短かったそうです。
調べれば調べるほどニホンザルは面白いと感じるこの頃です。
あとは闘争がなければ安心できるのですが・・・今後も観察を続けていきます。
ニホンザル担当