更新日:2021.08.10World Lion Day (「`・д・)「
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Jambo~~(「`・д・)「ガオオォ
本日8月10日は"世界ライオンの日(World Lion Day)"です!
※世界ライオンの日は、南アフリカにある非営利団体African Parksがライオンの現状について広く知ってもらう目的で、2013年に制定しました。
1年に一度の世界ライオンの日。
今日は"ライオン"についていつもより深く考えてみませんか?
ライオンは肉食動物!
言わずもがな、食物連鎖において頂点に立つ動物です。
ライオンの生息地は、そのほとんどがアフリカのサハラ砂漠以南ですが、アフリカ以外だとインドの一部であるギル森林保護区にわずかに生息しています。
ズーラシアではインドライオンとアフリカのライオンがご覧いただけます。
さて、ここからはアフリカのライオンのお話です。現在、野生のアフリカのライオンの生息数は約2万~3万頭です。
数だけ聞くととても多いように感じますが、アフリカではここ約25年で個体数がほぼ半減しているほど、年々その数は減ってきています。昔はもっとたくさんのライオンが生息していたのですね。
ちなみに、IUCN(国際自然保護連合)のレッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物のリスト)においては絶滅危惧種(VU)に指定されています。
主な減少要因は、環境破壊、生息地の減少、違法取引などが挙げられます。
日本国内では比較的多くの動物園で飼育されており、私たち日本人にとってライオンとはとても身近な動物に感じますが、そのライオンの現状は私たちが思うよりも深刻です。
しかし、こういった問題の背景には、生息地の貧困・内戦などによる社会制度の崩壊だったり、人口の急増など、社会的な要因が複雑に絡み合っており、簡単に解決できることではありません。
ですので、様々な視点から考えることが必要です。
今すぐ私たちにできること、それは動物園でライオンを見たら「かわいいね」だけで終わらず、より深く考えること。
それだけ?と思うかもしれませんが、とてもとても大事なことです!
動物たちの行動、体のつくり、個体の性格、食事の内容や様子、糞の形や仕方...全てがヒントです。「かわいい」から始まって、その動物の本来の野生での生活や、今置かれている現状など興味を持って頂けると嬉しいです(。・ω・。)
すべての生物は、生態系というシステムの中でそれぞれ重要な役割を担っています。私たち人間が当たり前のように生きているのも、この生態系の中で様々な生物との相互関係により成り立っているからです。
世界ライオンの日をきっかけに、また違った視点で動物園を楽しんで頂けたらなと思います♪
飼育展示係 鈴木(由)