更新日:2022.05.30突如現れた高い壁...(「`・д・)「
突如現れた高い壁...(「`・д・)「
Jambo~~(「`・д・)「ガオオォ
前回のブログ「幻の3ショット」の最後に突如現れた壁...!
見通しがいいというお知らせの直後にそびえ立つ壁が出来てしまいましたが、これにはちゃんとした理由があるのです...!
工事直後の様子はこんな様子でした。ブログはこちら→「NEW☆屋外展示場(「`・д・)「」
まずは皆様、ライオンが野生で暮らしている環境を想像してみてください。
こちらは、以前私がアフリカのケニアに行ったときに撮った写真です。
こんなに体の大きなアフリカゾウが小さく見えてしまうくらい、非常に広く見晴らしのいい草原ですね。
これが「サバンナ」です。ライオンはこういった環境で暮らしています。
日本のような四季はなく、「乾季」と「雨季」を繰り返します。そういった気候からサバンナならではの独特の生態系が成り立つので、サバンナは背の高い草原に樹木が散生し、開かれた景観が形づくられています。
このような場所に暮らすライオンは、遠くの獲物を見つける能力に長けています。
ここでズーラシアの屋外展示場の話に戻りますが、あまりに開けた景色だとどうなるでしょうか?
ライオンは遠くを見る習性があるので、草原エリアにいるキリン、グラントシマウマ、エランド、チーターなどの動きのある動物をモート(展示場と展示場の間にある堀)越しに視界に捉えると、本能のままに追いかけてしまうことが予想され、そのまま足元を見ずにモートに真っ逆さま...といった行動を取ることが想像できます。
そのため、まずは展示場の位置関係を把握してもらうためにも、安全第一で目隠しの板を仮設で設置することにしました。
キリンのハクナに監視されながら作業をしました(笑)
コンクリートの壁に仮設で単管を組めるような工具を付け、
長さ4mの角材を設置しました。
そしてあとはひたすらインパクトドライバーでベニヤ板を張り付けていきます。
アフリカのサバンナゾーン担当の飼育員総出で1日かけて設置をしました!はい、ポーズ♪ハクナだけカメラ目線ならず...
↑before
↑after!!!
完全に目隠しをすることに成功です☆★
まず第一段階クリア!ってところでしょうか(o´ω`o)
さて、次の休園日は早速ライオンの屋外展示場馴致です!
色々プランを練って、とにかく安全第一で馴致手順を組んで行いましたが、予想外の展開が...!?次回のブログにご期待ください(^^)
飼育展示係 鈴木(由)