更新日:2022.01.10いざ!展示場での全頭同居
いざ!展示場での全頭同居
こんにちは。
前回のブログ「ムッシュjrと紅茶たち」に続き、一昨年の10月にズーラシアに入園したアールグレイ、ハーブ(紅茶たちと呼んでます(*ノωノ))と、元々飼育しているムッシュJr.、ウリ、パスの同居の様子をお伝えしますm(__)m。
今まで、様々な組み合わせで同居を試みましたが、サブ運動場と寝室を使用した同居では闘争が起きてしまったり、距離ができてしまったりとなかなかうまくいきませんでした...
前回までの同居の様子
↓最初は良い雰囲気になることもありましたが...
↓この日はムッシュJr.が紅茶たちに追いかけられていました。
そこで、紅茶たちが展示場に出られるようになったことから、展示場で全頭同居を行うことにしました。
先に紅茶たちを展示場に出し、パス、ウリ、ムッシュJr.の順に出します。
パス、ウリまでは比較的スムーズに同居ができましたが、ムッシュJr.は嫌そうな顔をしてサブ運動場と展示場をつなぐシュートにも入りません。
何とか展示場に入り、いざ全頭が展示場に揃うと...
最初のうちはムッシュJr.が紅茶たちを避けて池にジャボン!と入ってしまったり、メス同士で威嚇をしたりしていましたが、サブ運動場と寝室で同居した時のような闘争は起こりませんでした。
それどころか、ハーブとウリは互いに近づいて脇の匂いを嗅ぎあう等の行動も見られました。
(今までなら距離をつめた時は闘争が起きていました。)
その後も何度か展示場での同居を繰り返し、、、
秋ごろには一日中展示場での同居ができました!
さて、なぜ場所が変わっただけでこんなに反応が違ったのでしょうか。
寝室、サブ運動場との違いは、広さや高さがあること、そして擬木やロープ、フェンスなど移動手段も多いことです。
部屋を仕切る壁もありません。
そのことから個体同士が取りたい距離がしっかりと取れたことが理由だと思います。
また、野生のウーリーモンキーは群れで行動しますが、個体ごとの距離を保つ傾向があります。
そのような性質からも、広く高さのある展示場が同居に適していたのかもしれません。
まだまだムッシュJr.・ウリ・パスの3頭と紅茶たちがそれぞれが固まって行動していることが多いですが、少しずつ距離が縮まればいいなぁと思います。
現在、紅茶たちは体調管理のため展示場には出ていませんが、展示が再開したらぜひにぎやかになった展示場を見に来てくださいね。
ウーリーモンキーの写真撮影に苦戦しています...
飼育展示係 新井