更新日:2022.03.21個体紹介看板を更新しました
個体紹介看板を更新しました
ニホンザルの展示場には、歴代の担当者の愛が詰まった個体紹介の看板があります。
オリジナルのメッセージや特徴を写真と共に載せています。
(2018年ごろの個体紹介看板)
(2019年頃の看板、母子は赤い線で結んでいます)
台紙もニホンザルの形をしています。かわいらしい耳がチャームポイントです!
(オス用の台紙は背景は水色)
紹介看板を見て、探してくださる方が多く、とても嬉しいです。その反面写真が古いと誤解を生んでしまうこともありました。
以前ベル(現在4歳メス)の子守りをしていたヨンタ(オス)です。幼いころのベルに遊ばれ乳首が伸びてしまいました。紹介看板に使っていた写真が上の物なので、「乳首が長いおサルさんだ!」と楽しそうに探す方がいらっしゃいましたが、数年前にベルかヤマト(3歳オス)にトドメを刺され乳首は短くなってしまいました。
このような誤解を生んでしまうことがあったので、今年度撮影した写真に変えることにしました。でもカメラが嫌いな個体もおり
(カメラから逃げるオリヒメ、現在展示をお休み中)
目をつぶった写真やぶれた写真がたくさん撮れました。
(手前:エツコ、奥:オリヒメ)
オリヒメは、エツコ越しなら撮らせてくれます。写真のエツコは食事中のため頬袋が膨れています。意外なことに好奇心旺盛な子ザルでもスマホは嫌がります。群れのおとなたちはどんなカメラで撮影してもあまり動じません。歴代の担当者は一眼レフカメラで撮影していたのでしょうか?
(ヤマトの写真、左:旧、右:新)
(ゴンマルの写真 左:旧 右:新)
今は母親のフジから離れ、遊び回っています。食餌のときはフジの近くにいることが多いです。親子そろってよく食べます。
(ミソの写真 左:旧 右:新)
ゴンマル同様、親元を離れて遊んでいます。展示場から寝室に帰る前は小さな頃のように母親のミソジに抱きついています。
写真を更新する中で子ザルの成長や、若かったサルがたくましくなっていることを確認できました。
(写真を更新した紹介看板)
(ズーラシア3世が揃うサイコの家系)
サイコ家系は祖母、娘、孫の仲が良く暇があれば3頭集まって毛づくろいをしています。
(左から、サイコ:祖母、ヨツバ:孫、ニック:娘)
サイコは孫のヨツバの目をいつも気にしています。
別のブログで紹介したナナコの家系(その時のブログはこちら「群れの移行3」)
ナナコの家系はサイコの家系と比べると自立しています。毛づくろいし合ったりもしますが各々のんびり過ごしています。それでも何かあればお互いの位置を確認したり、走り寄ったりと身内を気づかっています。
(群れのアルファオスのニーヤン)
ぜひ、新しい写真を基にニホンザルを見分けてみてください。ニーヤンは、初めて見た方でもすぐに見つけられるようです。見えない位置にいることもありますが、定期的に展示場の見回りをしているのでニーヤンが来るのを待ちながら他の子も探してみてください。
念願のデジカメを買って浮かれる ニホンザル担当