更新日:2022.04.03昔を振り返ると・・・(ウンピョウ編)
昔を振り返ると・・・(ウンピョウ編)
前回のブログ「昔を振り返ると・・・(アニル編)」で、ウンピョウのアニルの過去を振り返った際、ウンピョウ舎の4部屋は満室だったとお伝えしました。
という事で、私が担当を始めた2013年以来、どんなウンピョウを飼育していたのか?
今回は、過去のウンピョウを紹介する回としたいと思います('◇')ゞ
担当になってから、最初に私に馴れてくれたのが、こちらの「スル」というメスでした。
スルは、アニルと共に、イギリスからやって来た個体でした。
メスらしいかわいい個体でしたが、この年に死亡しました。
次に、アニルを別の場所で飼育していた時、隣の部屋で飼育していたのが、「ショウ」というオスでした。
ショウは、2003年9月に3きょうだいとして当園で生まれた個体のうちの1頭でした。この時の担当者が、「アサ」「ショウ」「リュウ」と名付け、アサはスルたちと交換でイギリスに移動。リュウは高知県立のいち動物園に移動し、18歳3か月で昨年死亡した個体です。
肝心のショウは、2016年に大阪の天王寺動物園に移動しました。
3頭目の個体は「マリンとイーナ」です。
こちらを向いているのがマリンで、隣に少し写っているのは、母親のイーナです。
前任者から受け継いだ時、マリンはイーナと同居していたのです。スルが死亡した後、1部屋空いたため、母子を分けて飼育し始めました。
マリンは、ジュールとイーナの間に2007年に生まれた個体で、コーラルのきょうだいです。
ジュールとイーナはきょうだいですが、引継ぎを受けた時イーナは妊娠しているかもしれないと言われていました。
この2頭はきょうだいだったためか?同居の際に大きな問題はありませんでした。
なかなか出産せず、妊娠していないことが判明しました。私が担当になってからも、交尾は確認されましたが、妊娠には至りませんでした・・・( 一一)
この2頭は仲が良く、一緒に休んでいる姿も何度も確認できました(*^^)v
その後、この2頭は2018年、一緒に熊本市動植物園に移動していきました。
マリンのきょうだいのコーラルは、飼育員のとっておきタイムで大活躍してくれました('ω')ノ
オスらしい面長の顔立ちをしていました!
最後は、タヤです。
タヤは遊具での反応が良く、ウンピョウの身体能力の高さを見せてくれた個体でした。
タヤはオスとの同居中の事故で死亡したため、繁殖の難しさを実感しました。
9年弱の間、人工授精を含め、色々トライしましたが繁殖には至りませんでした。
それでも、飼育している個体の生活の質の向上、老齢個体の生活環境改善には、少しは貢献できたと思っています。
ウンピョウの担当者は4月1日より別の職員に変わりました。
今後は、新しい担当者が新しい視点で、私が気が付かなかった事などを補って飼育してくれることでしょう!
ウンピョウのブログを書くのは、今回でおしまいですが、新たな担当動物でもブログをアップしていきますので、引き続きよろしくお願い致します!
飼育展示係
石和田 研二