更新日:2022.08.03マニとプクとの思い出
マニとプクとの思い出
みなさま、こんにちは!
7月20日に周南市徳山動物園にアカアシドゥクラングールのマニ(オス)とプク(メス)がお引越ししました。
過去に撮った写真を見ていたらとてもかわいい写真が出てきましたので、今回は現担当者がマニ、プクと過ごした思い出を振り返ってみたいと思います。写真がたくさんなのでどうぞお付き合いください!
私が時々、アカアシドゥクラングールの作業するようになったのが2018年。
マニとプクはまだ1歳でした。
それから2022年に担当となるまで4年間、時々でしたが成長を見てきました。
まずはマニ。
まだ父親のラー、母親のワニ、兄のアーニと一緒に生活していました。
まだこんなに小さかったマニ。
その後群れを離れ、アーニとマニの2頭で飼育を始めます。
アーニの後ろにちょこっと隠れるようなマニ。
時々ケンカや追いかけっこをしながらも仲良し兄弟でした。
最近は1頭で暮らしていましたが、担当になってみると、とても懐っこく、優しく、食いしん坊なマニでした。
何かちょうだい!とでも言うように柵につかまってこちらを見ていたり、
ニンジンやカボチャなど好きなものは口からあふれるほど詰め込んでいました。
そんなに慌てなくても...と思わず笑いました。
お腹がいっぱいになるとお気に入りの台の上で寝ます。
いろんな表情を見せてくれたマニでした☆
お次はプク。
プクは父親のコイ、母親のツバオ、姉のサオと一緒に生活していました。
こんなに小さかったプク。真ん中はサオ、奥がツバオです。
2019年の夏に姉のサオがワニたちの群れにお引越しした後、2020年に弟のモイが生まれました。
プクもまだ小柄だったけれど、弟ができたのが嬉しいのか抱っこしていることがありました。
みんなでいると、こんなにリラックスしていることも!
手前からモイ、コイ、仰向けでこちらを見ているのがプク、毛繕いしてあげているのがツバオです。
モイの時に育児のお手伝いをしていたプクは、妹のライが生まれると積極的にツバオを助け、ツバオにとっても、ライにとっても頼りになる存在でした。
(左:ツバオ、右:プク)
のんびり屋のライが展示場に移動する際などは来るのを待っていてあげるなどとても優しいお姉ちゃんでした。
きっとモイにとっても優しいお姉ちゃんだったんだと思います。プクの上に足を乗せて仰向けになっているのがモイです(笑)
そんな2頭は前日もいつもと変わらずのんびりと過ごし、
ケガなどなく、暴れることもなく、とてもスムーズに輸送箱に入り、徳山動物園に向けて出発しました。
今まで日本ではズーラシアでしか見ることの出来なかったアカアシドゥクラングールですが、西日本でも見ることが出来るようになります。
こうして飼育園館が増え、そこで新たな家族を形成し、数を増やしていくことは、この先長くアカアシドゥクラングールを飼育していくためにはとても重要な取り組みなのです。
簡単なことではないですが、10年後も20年後も50年後も...アカアシドゥクラングールを日本の動物園で見られるように尽力していきます。
担当としては少し寂しい気持ちもありますが、2頭の門出をお祝いし、これから徳山動物園でたくさん可愛がってもらい、多くの人にアカアシドゥクラングールの魅力を伝えていってほしいなと思います。
マニ、プク、仲良く元気に過ごしてね!!
【飼育展示係 くわばら】