更新日:2022.08.02ありがとうタマコ
ありがとうタマコ
今回は残念なお知らせになってしまいますが、7月20日にコウノトリのキコニア・タマコが死亡しました。
この場をお借りして、タマコについていろいろお話しできたらなと思います。
タマコは2003年3月11日に東京都の多摩動物公園で誕生しました。
その後2018 年にオスのボイキアナ・ハシオ(2007年4月18日生)とペアでズーラシアに来園しました。
↑来園当日の2羽の様子。
展示場を散策していたんでしょうか?あちこちウロウロしているような写真がたくさん出てきました。
タマコとハシオは普段、お互いにクラッタリング(くちばしを叩き合わせて音を出す行動)をし合ってコミュニケーションをとったり、お互いに羽づくろいを行うなどとても仲がいいペアでした。タマコは毎年のように産卵もしていました。
そして、2019年4月には2羽の間にカズラ(オス)が誕生しました。
↑生後1か月くらいのカズラ
私の中では展示場にコウノトリが3羽いたことが今でもとても印象的です(*^^*)
左:ハシオ、中央:カズラ、右:タマコ
カズラは2019年12月に兵庫県立コウノトリの郷公園に移動し、現在も元気に過ごしているそうです。
現在はタマコがいなくなったためか、ハシオもどこか寂しそうに見えます。
エサはしっかり食べていますが、まだまだ心配です。。。
タマコはコウノトリのことをほとんど知らなかった私にコウノトリの魅力だけでなく日本の野生動物について学ぶきっかけをくれました。展示場で餌を与える時は真上が巣なので上から見られていることが多く、思わずこちらから「おはよう。」と声をかける時もありました。
お互いに羽づくろいをしている姿を見ると微笑ましく思いました。
↑朝餌を与える際、こんな感じで上からよく見られていました(^^)
交尾も毎年産卵も行い、とても大変だったと思いますが、今は「ゆっくり休んでね。」と言いたいです。
本当にお疲れ様。ありがとうタマコ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。ハシオの姿もぜひ見に来てくださいね!
飼育展示係 黒田