更新日:2022.09.11ツシマヤマネコの住む対馬②
ツシマヤマネコの住む対馬②
前回のブログ:ツシマヤマネコの住む対馬①
対馬は沖縄や北方領土を除くと日本で3番目に大きな島ですが、公共交通機関が少ないので、主な移動手段は車です。私もレンタカーを借りて島内を移動しました。
そこで今回は、対馬で見つけたツシマヤマネコの交通事故対策をご紹介したいと思います。
レンタカーの営業所ではツシマヤマネコの事故が多い場所などを知らせる看板が設置されており、貸し出しの説明を受ける際も野生動物との事故に関しての注意喚起がされていました。
またツシマヤマネコに関心を高めてもらおうと、全国の動物園で飼育されている個体の紹介もされていました。
もちろん、当園にいる3頭(ちから、まゆ、マミ)も紹介されていましたよ♪道路にはツシマヤマネコが突然飛び出してくるかもしれないので、スピードを出しすぎないよう注意を促すため看板が設置されていました。
色々な種類がありますね。
対馬は韓国からの観光客も多いため、日本語+韓国語で表記されているものもありました。
残念ながら事故が起こってしまった場所には、事故日が記載されたこのような看板が期間限定で設置されているようです。
書いてある通り、最後の事故になってくれるとよいのですが・・・。
看板以外では・・・車線が二重のようになっています。
道路幅を狭く見せることによって減速を促す方法だそうです。カーブなどでよく見かけました。
その他にも、道路脇に飛び出し防止用のワイヤーメッシュや柵を設置したり、道路を横断しなくていいようにカルバート(道路下を通る水路)に水かさが増しても小動物が通れる道を作ったりとツシマヤマネコやその他の野生動物の交通事故を防ぐため様々な工夫がされているようです。
しかし、やはり野生動物に「ここを通っちゃだめだよ!」と伝えることはできないので、完全に交通事故を防ぐことはできません。ドライバーひとりひとりの安全運転への意識が交通事故を防ぐために重要となってきます。
長くなるので続きます。
飼育展示係 宮本