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ライオン担当者が見た、アフリカ紀行!~ニャクエリの森・植林編~の写真

更新日:2022.10.12ライオン担当者が見た、アフリカ紀行!~ニャクエリの森・植林編~

更新日:2022.10.12

ライオン担当者が見た、アフリカ紀行!~ニャクエリの森・植林編~

Jambo~~(「`・д・)「ガオオォ
前回のブログ:ライオン担当者が見た、アフリカ紀行!~ニャクエリの森・料理編~

☆★旅スケジュール★☆
1日目■日本発
2日目■ケニア・ナイロビ着
3日目■ニャクエリの森
4日目■ニャクエリの森
5日目■移動
6日目■マサイマラ国立保護区
7日目■マサイマラ国立保護区
8日目■マサイマラ国立保護区
9日目■移動
10日目■マサイマラ大学訪問
11日目■シェルドリック動物孤児院
12日目■帰国

さて、今回のブログでニャクエリの森編は終了です。
最後にご紹介するのは " 植林プロジェクト "(プロジェクトの詳細はこちらをご覧ください)

木の苗.jpg

ニャクエリの森の、床どこに生えている木の苗を活用します!
これらの苗のほとんどは木になる前に踏みつぶされたり、動物たちに食べられたりして成長できません。

エリックと木の苗.jpg

村民は苗の目利きができるので、それらの苗を森から収穫し、少し大きくなるまで育てて町で販売したり、地元の小学校と共に植林をして森を再生していく取り組みを行っています。

こちらの取り組みも、養蜂プロジェクトと同様、住民たちの現金収入になる上に、森林保護意識向上にも繋がることで好循環になっています。

土を耕すジャック.jpg

早速、植林体験をしました!

土を耕す.jpg

まずは、土を耕すところから始めます。

土を耕すエリック.jpg

マサイ族のエリックが手伝ってくれました(`・ω・´)♪笑

植林.jpg

しっかりと植えて...

植えました.jpg

完成です!!!

水やり.jpg

もちろん水やりも忘れずに(^^)

5年後が楽しみな植林プロジェクト.jpg

こんなに小さな苗ですが、5年後には立派に育っているはず!か、ヤギに食べられてしまっているかのどちらかですが...(笑)
植林をしたのは2018年なので、もう4年経過していることになりますね。今は一体どうなっているのか、いつかケニアに足を運び、見に行きたいと思います♪

マサイの方々と一緒にこの苗に「Vitality(バイタリティ)」と名付けました。
Vitalityがたくましく成長していますように♪♪

集合写真.jpg

ここでニャクエリの森に暮らす、マサイ族のランカス一家とはお別れです(;_;)/
ニャクエリの森で過ごした2日間は長いようでとても短く濃い時間でした。夜はキャンプをしながら、言葉の壁を乗り越えたくさんお話をし、ケニアの文化をたくさん学びました。

エリック.jpg

エリザベス.jpg

ケニアでは、生きることは当たり前ではありません。
例えば雨季にたくさんの雨が降ると、洪水や冠水被害が起き、たくさんの方が亡くなられます。病院もすぐに行けるわけではないので、感染症などの病気がひろがると大変なことになります。

アフリカと言えば「Hakuna Matata(ハクナマタタ)」という言葉をよく聞きます。
ハクナマタタはスワヒリ語で「どうにかなるさ・くよくよするな・気にするな」といった意味があります。

ニャクエリの森で過ごした日々でも、マサイ族の方々から何度も「ハクナマタタ」と言われました。
森の中でグループに分かれ、はぐれて迷ってしまった上にスコールに見舞われた時も、テントの部品が一部足りなくて上手く立てられなかった時も、スワヒリ語の本をどこかに落としてコミュニケーションが取れないとヒヤヒヤした時も、どんな時でもハクナマタタと笑顔で言われ、私の気持ちも晴れやかになりました。

アントニー.jpg

ケニアでは思い通りに行くことがほとんどありません。
プランA、プランB、プランCと計画を立てていても、
天候や状況によって何もかも覆されることは当たり前です。

「焦ったって仕方がない。どんなに頑張っても思い通りにいかないことがたくさんある!どうにかなるさ!楽しく笑って今日を精一杯生きよう!」
このように皆、口をそろえてハクナマタタと言います。

もちろん、日本では通用しない部分も多くありますが(笑)、このハクナマタタの精神は私たち日本人に多少必要なことかもしれません。

アフリカの人々は、ハクナマタタの精神が根付いているためか(?)、何をするにもPole Pole(ポレポレ)です。
※Pole Pole(ポレポレ)はスワヒリ語でゆっくりという意味です。

ニャクエリの森で、日本では体験できないことをたくさん経験し、とても前向きな気持ちになりました!!
ケニアには野生動物を見る目的で行きましたが、このようにケニアで暮らす現地の人々とのやり取りがここまで印象に残るとは自分でも驚きでした。

このブログを通して、ズーラシアで暮らしている動物たちの生息地では、様々な人々が暮らし、こんな環境なんだな~ということが伝えられたらとても嬉しく思います★

アンドリュー.jpg

いよいよ次回からはニャクエリの森から移動していきます。
キャンプの積み込み作業をしている、キャンプスタッフで今回のブログはおしまいです(o´ω`o)
次回もお楽しみに!!!

飼育展示係 鈴木(由)

追伸
Pole Pole(ポレポレ)連載ですみません...m(_ _)m