更新日:2022.11.13ライオン担当者が見た、アフリカ紀行!~マサイマラ国立保護区・アフリカにシカはいない!?編~
ライオン担当者が見た、アフリカ紀行!~マサイマラ国立保護区・アフリカにシカはいない!?編~
Jambo~~(「`・д・)「ガオオォ
前回のブログ:ライオン担当者が見た、アフリカ紀行!~マサイマラ国立保護区・到着編~
☆★旅スケジュール★☆
1日目■日本発
2日目■ケニア・ナイロビ着
3日目■ニャクエリの森
4日目■ニャクエリの森
5日目■移動+小学校訪問
6日目■マサイマラ国立保護区
7日目■マサイマラ国立保護区
8日目■マサイマラ国立保護区
9日目■移動
10日目■マサイマラ大学訪問
11日目■シェルドリック動物孤児院
12日目■帰国
前回のブログで、インパラについて少し触れましたので、レイヨウ(もしくはアンテロープとも言います)の紹介をしていきたいと思います☆★
レイヨウとは一部を除いたウシ科の総称です。
皆さま、こちらの動物はご存知ですか?
正解はエランド(オス)のイズモです。
よく、このエランドをご覧になったお客様から「あ!シカがいるよ!」といった声が聞こえてきますが、エランドはシカ科ではありません。
エランドの分類は「鯨偶蹄目ウシ科」で、立派なレイヨウ類なんです!
ちなみに、エランドは数多く存在するレイヨウ類の中でも最大の動物です。
他にもシカの仲間のような見た目をしているレイヨウ類はたくさんアフリカに生息していますが、なんと!!アフリカにシカはいません!!!!(とーっても厳密にいうと、チュニジアなどの北アフリカの一部の地域には唯一アカシカというシカ科の動物が生息していますが、サバンナにはいません。)
アフリカのサバンナと言えば、ビッグ5と呼ばれる「ライオン」「ゾウ」「サイ」「ヒョウ」「バッファロー」のイメージが強いですが、この広いサバンナの絶妙な生態系を保つためには、草食動物たちの存在は欠かせません。
こちらがインパラ(オス)です。
インパラはオスに角があり、メスに角がありません。体の模様もシンプルなのでとても分かりやすいです!
基本的にはハーレムの群れ形成をしますが、メスだけの群れやオスだけの群れなど様々な集団があります。
偶然インパラの排尿シーンに遭遇!笑
そして、このインパラによく似た動物が
トムソンガゼルです。
手前にいる、体に黒い線の模様が入っているのがトムソンガゼルです。そして、トムソンガゼルはインパラと違い、オスにもメスにも角があります。
群れも、時期によって変わりますが、乾季になるとオス・メス含め数百頭レベルの大きな群れを形成します。インパラよりも体の大きさは小さいです。トムソンガゼルの天敵はチーターです。
この写真は、手前がインパラのオス群れ、奥がトムソンガゼル、右にはキリンの子が映り込んでいますね(^^)
こちらは、ガゼルはガゼルですが、トムソンガゼルではなくグラントガゼルです。トムソンガゼルとは模様が異なるのと、体も一回り大きいのが特徴です。
このように、インパラとトムソンガゼルとグラントガゼルはしばしば混合群を形成しています。
広いサバンナで身を守るためには、仲間たちとの協力体制が重要なのかもしれませんね。
そんなインパラに紛れていたのがこちら、ウォーターバック(メス)です!
こちらがウォーターバックのオスです。
ご覧の通りオスにはU字型の角があり、メスには角がありません。
ウォーターバックの最大の特徴はお尻の模様なのですが、残念ながら写真を撮ることが出来ず...。後ろから見るとお尻に白い環状の模様があり、現地のガイドは「便座みたいだ」と声を揃えて言っていました!笑
お次のレイヨウ類はトピ!
トピも群れで暮らしています。オスメス共に角があります。
見た目は馬っぽいですが、れっきとしたウシの仲間です!そして、このトピの特徴は、食べている草から水分を吸収することが出来るため、長期間水を飲まなくても生きていけるそうです。すごいですよね!
かなりの持久力もあるようです。
サバンナに暮らすレイヨウ類、奥が深い...。ちなみにトピによく似たハーテビーストという動物もいますが、今回は出会えませんでした。
そして、なぜかトピは丘の上にあがっている姿を何度も観察出来ました。何か理由があるのでしょうか?
「丘の上にいるトピ」ばかり見ていたので「丘ピ」とふざけて言っていました...。(笑)
そして、ズーラシアお馴染みの...
エランドに、大草原で出会うことも出来ました☆★
これはオスのエランドですね。背中に鳥が止まっています。
更には、ビック5でお馴染みバッファローも!!
このバッファローの群れは圧巻でした。群れの横を車で通ったのですが、バッファローは気性が荒いので、怒らせないようにと細心の注意を払っていました。
ガイドが口をそろえて「Danger!」と言っていたので、相当危険なのでしょう...。
そして最後はレイヨウ類の中で最も小さなディクディク!
これはラッキーです。他のレイヨウ類と違って大きな群れは形成しません。また、非常に警戒心が強いため、すぐにブッシュ(茂み)に隠れてしまいます。
なかなか出会いにくい動物なので、写真まで収められてとても運が良かったと思います。
他にもヌー、スプリングボックなど有名なレイヨウ類もいますが、今回の旅では出会うことが出来ませんでした。次に行った時はもっとたくさんのレイヨウ類に出会いたいです(o´ω`o)
今回は個人的に大好きなレイヨウ類にスポットを当ててお話させて頂きました。
次回はどんな動物たちが登場するのでしょうか(`・ω・´)どうぞお楽しみに♪
飼育展示係 鈴木(由)