更新日:2023.08.10地域の生きもの保全プロジェクト活動のご報告 ~7月~
地域の生きもの保全プロジェクト活動のご報告 ~7月~
地域の生きもの保全プロジェクトの最新情報をお届けします!
7月上旬には、近隣の遊水池でキイトトンボ調査をさせていただきました。
昨年の調査で、この遊水池がズーラシア北側のキイトトンボ発生源だろうと想定されていました。
結果、70個体ほどが確認されました。おそらくピーク時には100個体以上になるのではないかと思われます。
その他、遊水池内ではトンボ類数種、バンの巣、ゲンゴロウ類なども確認されました。
人工的な池ではありますが、都市部では重要な生物の拠点になっています。
そして、7月下旬にはころころ広場前の池と自然体験林の定期調査を行いました。
今回も横浜市環境科学研究所の方にご協力いただきました。
調査では、以下の生き物たちと出会うことができました。
・ころころ広場前の池
【トンボ類】 シオカラトンボ 9 /オオシオカラトンボ 11 /マユタテアカネ 5 /ショウジョウトンボ 8 /コシアキトンボ 3 /アジアイトトンボ 1 /キイトトンボ 25 /オオアオイトトンボ 4 /ギンヤンマ 4+ /ウスバキトンボ 2
【哺乳類】 アライグマ(足跡)/モグラ(塚)
【鳥類】 ハシブトガラス/ハシボソガラス
【両生類】 シュレーゲルアオガエル(亜成体3) /ウシガエル
【昆虫類】 ツバメシジミ 2 /ヤマトシジミ 5 /ベニシジミ 1 /ショウリョウバッタ /クルバッタモドキ /ヒゲナガカメムシ /ツクツクボウシ /ミンミンゼミ /キマダラカメムシ /コガタスズメバチ /クモバチ科 /キタキチョウ /ナミアゲハ /アメンボ /チョウセンカマキリ /ツノトンボ /ショウリョウバッタモドキ
【その他無脊椎動物】 ナガコガネグモ /カバキコマチグモ(巣)
・自然体験林
【トンボ類】 オオシオカラトンボ 10 /シオカラトンボ 2 /オニヤンマ 1 /キイトトンボ 1
【哺乳類】 イタチ(と思われる)
【鳥類】 ウグイス(鳴き声)/ ハシブトガラス /メジロ
【昆虫類】 アゲハ 1 /ナガサキアゲハ 1 /モンキアゲハ 1 /キタキチョウ 1 /スジグロシロチョウ 1 /ヤマトシジミ 2 /ムラサキシジミ 6 /ウラギンシジミ 1 /アカボシゴマダラ 1 /サトキマダラヒカゲ 1 /クロコノマチョウ 1 /ヨツスジトラカミキリ /アオスジアゲハ /クロアゲハ /カラスアゲハ /ルリシジミ /アブラゼミ /ミンミンゼミ /ニイニイゼミ /ツクツクボウシ /カブトムシ /ヤマイモハムシ /ツノトンボ
キイトトンボは、7月がピークなこともあって思った以上に出会えました。セミたちは活発で、オニヤンマは林の木の枝で休息中でした。ウスバキトンボやマユタテアカネ、大きくなってきたショウリョウバッタなど、秋に近づいている事を感じる生きものも増えてきました。
また、イタチ(であろう生きもの)とも出会えました。頻繁に利用しているのかもしれませんね。
その他、池ではハスやスイレンの生育が著しく、池をほとんど覆うような状況になっていました。
8月には開放水面を確保するために、池中央の刈り取りを行う予定です。環境が変わることで生きものがどのような反応をするのか見ていきたいと思います。
また、連日の猛暑で水量はかなり低下しています・・・みなさんも脱水にお気を付けくださいませ・・・
7月中旬にはうれしい出会いもありました。念願だったチョウトンボに出会えました。例年少数の確認情報はありましたが、プロジェクトチームとしては初確認です。最多で3個体の確認でしたので、細々と頑張っている状況のようです。
お客様とも、「今日チョウトンボいましたねー」と楽しくお話しさせていただきました。
企画展も開催中です(現在はアマゾンセンター内)。企画展でも楽しい出会いがありました。調査の後、オニヤンマの確認情報を生きもの発見マップに書き込みに行ったところ、子どもたちがマップ周辺のホワイトボードでお絵描きを楽しんでいるところでした。
何をかいたかな?と聞くと、「テングザルとドールがこっちに向かってきたりついてきたりしたよ!自由研究にしようかなぁー」と教えてくれました。
地域の生きものではありませんでしたが・・・動物園を満喫してくれていることがわかって良かったです。
そのあと、マップに誰かが書いた「のび犬(いぬ)」という書き込みを見つけて、「探しにいこうかなー」と話していました。
何か見つかりますように・・・と祈りつつお別れしました。
園内を楽しんでくれているようで嬉しい限りです。
定期調査は毎月行っています。職員を見かけたらぜひ声をかけてくださいね!
一緒に横浜・ズーラシアの自然環境についてお話ししましょう!
地域の生きもの保全P