更新日:2023.02.03ライオン担当者が見た、アフリカ紀行!~マサイマラ国立保護区・カバのカウンティング編~
ライオン担当者が見た、アフリカ紀行!~マサイマラ国立保護区・カバのカウンティング編~
Jambo~~(「`・д・)「ガオオォ
前回のブログ:ライオン担当者が見た、アフリカ紀行!~マサイマラ国立保護区・ゾウのカウンティング編~
☆★旅スケジュール★☆
1日目■日本発
2日目■ケニア・ナイロビ着
3日目■ニャクエリの森
4日目■ニャクエリの森
5日目■移動+小学校訪問
6日目■マサイマラ国立保護区
7日目■マサイマラ国立保護区
8日目■マサイマラ国立保護区
9日目■移動
10日目■マサイマラ大学訪問
11日目■シェルドリック動物孤児院
12日目■帰国
ゾウに引き続き、カバのカウンティングを行います。
前回のブログのような草原エリアとは異なる、水辺にやって来ました。
ここは "マラ川" という、よくメディアなどでも見かける、ヌーの川渡りで有名な場所です。
カバは夜行性の動物で、日中は水辺で過ごし、夜になると陸に上がって草を食べます。
調査の時間は昼間なので、水の中にいるカバの群れをゾウと同様数えていきます。
そんななカバですが、最近では気候変動により川の水が干上がってしまうなど環境に大きな変化があり、カバそのものの行動が変化したりして、生息数を減らしているようです。
このカバの調査をしたのは2018年なので、5年経った今はその数は大きく変動しているかもしれません。
水中のカバの調査は一苦労です。
なにせすぐに水中に潜ってしまうので、注視していてもすぐに見失ってしまいます。
水からこのような泡が出てくる時はチャンスです。
カバが出て来ました!
慣れていない私たちにはカバのカウンティングはかなり難易度が高く、現地のレンジャーのサポートにとても助けられました(;^ω^)
地道に様々なスポットを回り調査を続けて来ましたが、終わるころには夕方に!
段々と陸に上がってくるカバが多くなってきました。
カバは草食動物ではありますが、非常に警戒心が強く憶病であり、時には人を襲うこともあります。
実際にアフリカではカバによる観光客の死亡事故なども多くあります。
環境問題などの様々な問題により生息地が減少していくにつれ、現地に暮らす人々と野生動物の暮らすエリアが近くなってしまうことも、衝突の大きな問題のひとつです。
陸にいるカバは、水中のカバと雰囲気が異なり、迫力がありますね。
野生動物保全・環境問題・社会問題など、それぞれ複雑に絡み合っています。
ぜひ皆さまも、広い視野で考えてみてください。
ちなみに...カバのカウンティングをしている間、向こう岸にはサバンナヒヒの群れがいました(^^)
最後に私のお気に入りショット!
鼻だけ出して息をしているカバの写真で締めたいと思います☆★
飼育展示係 鈴木(由)