更新日:2023.02.07リカオン人工哺育記 その2 哺乳の力
更新日:2023.02.07
リカオン人工哺育記 その2 哺乳の力
前回のブログ:リカオン人工哺育記 その1 人工哺育の始まり
みなさん、こんにちは。
前回紹介した赤ちゃん2頭ですが、一般公開のころに愛称投票を行う予定です。
しかし名前がないとブログが書きにくいので、仮で体色の特徴からオスは「クロ」、メスは「シロ」と呼ぶことにしますね。
今回は12月20日、21日の様子(クロの日齢だと3,4日齢)を振り返っていきます。
このころは、数ミリリットルのミルクを3時間おきに哺乳していました。体重も哺乳の前に毎回計測します。
また、生まれたばかりの数日は体力も弱く、哺乳瓶の乳首に慣れていないため、十分な量を飲ませられない時もあります。
長時間の哺乳は体力を消耗してしまい、また飲まないと体重が減ってしまうという悪循環に陥ってしまいます。
そんなときは、口から胃へ細いカテーテルを入れて、そこからミルクを入れて不足分を補っていました。
哺乳の前に刺激して排尿と排便を促し、その有無や状態を記録します。
本来、親が育てる場合は子を舐めてやるので飼育員はその代わりです。
この哺乳瓶の乳首のくわえ方だとまだ飲んでいないのです。
後にわかるのですが、もっと根元までくわえないと本気で飲んでないのです・・・
その3へ続く
(飼育展示係 橋本)