更新日:2023.03.06~ 啓蟄 ~
~ 啓蟄 ~
今日は二十四節気の一つ「啓蟄(けいちつ)」!
土の中から生き物がはい出して来る日です。
ということで、春夏秋冬ブログもパワーアップしていきます!
この時期活動しているのは、ヤマアカガエルやアズマヒキガエルです。
産卵のため、水場に集まってきます(2023年1月のブログ:カエルの産卵、はじまります!)。
3月になり、卵の数も増えてきました。
この写真だけで、赤丸の所に20匹分くらいの卵塊があります。
もうしばらくすると、孵化してオタマジャクシになります。
トカゲやヘビなどはまだ冬眠中ですね。
トカゲやヘビにとっての啓蟄は、もう少し暖かくなってきてからです。
他には、チョウが活動を始めてきます。
この時期に飛んでいるのは、成虫で越冬していたチョウたちです。
テングチョウ
キタテハ
ルリタテハ
他にクロコノマチョウやキタキチョウなどがいます。
チョウやガの仲間は、卵、幼虫、サナギ、成虫と種類によって越冬のしかたが違います。
越冬していた卵や幼虫は、エサとなる植物の新芽が出てきたころ、活動を再開します。
ヤママユガの卵
越冬したサナギは、低温環境になったのち、気温の積算温度が一定数を超えると、羽化が始まるらしいです。
ソメイヨシノの開花と同じような仕組みですね。
そのため、同じ地域の同じ種は同じ頃に羽化して、雄雌が出合い、そのころ成長してきたエサとなる植物の新芽に卵を産むのです。
アゲハのサナギ
何とも不思議な自然のつながりですね。
植物や動物は温度や日照時間など様々な環境の変化を感じて季節を知ります。
生き物は長い時間をかけて現在の環境に適応してきました。
しかし、急激な温暖化は、このような自然のつながりにも影響してくるかもしれません。
気温が高くなり、早く目が覚めてしまったら、まだエサが無い! なんてことにもなりかねません。
啓蟄が実質的に2月になってしまわないよう 、温暖化や環境について考えてみましょう。
鈴木