更新日:2023.02.22エレンとカナトの親離れ
エレンとカナトの親離れ
みなさんこんにちは☼
今回は子キリン2頭の親離れについてのお話です。
今まで母親と子どもは同じ部屋ですごしてきましたが、子どもの成長に伴いこれからは部屋を分けることにしました。
2021年9月と10月に生まれたエレンとカナト。
キリンは生後1年~1年半を過ぎるころに離乳を迎えます。
野生ではメスの子どもは離乳後も母親たちと一緒に行動することが多く、一方でオスは母親のもとを離れていきます。そしてその後、群れから離れた若いオスはバチェラーグループと呼ばれる群れに入ることがあります。
エレンとカナトは今月で1歳4ヵ月を迎えました。
母親の発情が回帰(また妊娠できるようになること)し始め、子どもたちもその発情に反応する様子がみられるようになりました。子どもたちがさらに成長し、このまま同じ部屋で過ごしていくと、どこかのタイミングで母親が子どもを授かる可能性が大きくなります。
このことを踏まえて5頭のキリンたちの健康管理や安全性、ズーラシアのキリン舎の部屋の数など様々なことを考慮し、部屋を分けることとなりました。
エレンとカナトは生まれてから長い時間を一緒に過ごしてきたこともあり、関係性は良好です。
そのため母親とは別の部屋に分けることになりましたが、子ども2頭は同じ部屋で過ごしています。
部屋を分けた後はそわそわしていたエレンとカナト。
ここで担当者も意外に思ったことは、カナトの方が落ち着くのに時間がかかったということです( ゚Д゚)
母親のカルメンに似てマイペースで、今まであまり物怖じしなかったカナトですが、このときは違いました。
エレンは予想に反してすぐに乾草を食べ始め、落ち着いた様子でした。
その後はカナトも少しずつ慣れてきています。
元気に大きくなることは嬉しいことです!
これからも2頭の成長をお見逃しなく!
飼育展示係 下ノ村