更新日:2023.02.17ライオン捕獲大作戦!~捕獲訓練を実施しました~
ライオン捕獲大作戦!~捕獲訓練を実施しました~
皆さんこんにちは、捕獲訓練担当です。
動物園では年に一度、逸走動物捕獲訓練という訓練を行います。
これは地震などの自然災害が起こった際に展示場や獣舎が損壊して飼育動物が逃げ出してしまった状況を想定して、来園者の避難誘導や動物の捕獲手順や方法、連絡体制などを確認する訓練です。
ズーラシアでは様々な状況を想定するために毎年逃げる動物の種類やゾーンを変更しながら訓練します。今年はアフリカのサバンナゾーンのライオンが逃走したという想定で訓練を行いました。
また、例年は飼育展示係の職員が中心で訓練を行っていましたが、今年は園内警備職員とインフォメーション担当職員も加わり、より実際の状況を想定した訓練を行いました。
最初に地震発生の情報が入り、各獣舎の被害状況と安全の確認を行っていきます。
その中で園路にライオンが逃走しているのが発見されました。
(園路に出てしまったライオン)
ライオンは展示場前を徘徊しているため、園内放送などでお客様に近くの建物に避難するよう声掛けをします。また、サバンナゾーンにいるお客様を避難させるために警備職員に急行してもらいます。
(園内放送で避難喚起)
(サバンナゾーンのお客様を避難させる警備職員)
それと並行して、ライオンの捕獲に向けて準備を進めていきます。
(捕獲や園路の封鎖に必要な道具を積み込んで現場に向かいます)
(ライオンを追い込んで捕獲できるように園路を封鎖します)
(準備が整うまではライオンの様子を観察しながら情報共有します)
そして人員の配置とお客様の避難、園路の封鎖が完了し、いよいよライオンを捕獲します。
(捕獲場所に向けてライオンを追い込んでいきます)
(車内から麻酔銃を発射!)
(麻酔が効いたのを確認して...)
(網で包んで捕獲完了です!)
無事にライオンを捕獲し獣舎に収容できたところで訓練終了です。
その後は総評を行い、今回の訓練で感じられたことを共有しました。
(総評の様子)
かわいらしい着ぐるみのせいで緊迫感が薄れて見えてしまいますが、有事の際に迅速に対応できるようにするためのとても大切な訓練です。
今後も様々なシチュエーションで訓練を行い、動物と人双方の安全を守れるように備えていきます。
(捕獲訓練担当 岡﨑)