～　みんなつながっている！　ギンリョウソウ編　～

園内で5月上旬に見つけたもの！

中央の白くて丸いものは、何かの卵でしょうか？
はたまた、キノコの仲間でしょうか？

近づいてみましょう。

どうやら植物のつぼみのようですが、真っ白ですね。


5月下旬にはこんな感じに成長しました。

そして、6月になると

やっと花が咲きました。
調べてみると、ギンリョウソウという植物でした。


でも、植物なのに真っ白ということは、葉緑体を持っていないということ。
つまり、光合成をして自分で栄養を作れないということです。

そのため、なんとキノコなどの菌類に寄生して栄養をもらっているのだとか。
菌類がいないと生きていけないのですね。

さらに、その菌類は植物の根と絡み合い、相互に栄養の受け渡しをして共生しています。
菌類も植物もお互い助け合って生きているのです。


花が咲いたギンリョウソウはこの後、実をつけます。
中にはとても小さな種がいっぱい詰まっています。
この実はモリチャバネゴキブリがその種ごと食べ、遠くまで運びフンと一緒に種を排出します。
ゴキブリの体の中を通過できるくらい小さな種なのです。


菌類から栄養をもらい、ゴキブリに種を運んでもらって生息場所を広げる。
他の生き物の助けがないと生きていけないギンリョウソウですが、ちゃっかりとしているといえばそうなのかも？


生き物のつながりを探してみてください。

鈴木

　

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