更新日:2023.06.10マロ、やす、ありがとう。
マロ、やす、ありがとう。
バックヤードで飼育していたヤブイヌのマロとやすが死亡しました。
時間が空いてしまいましたが、今回はマロとやすについて振り返りたいと思います。
マロは2011年に京都市動物園でハンナと一緒に生まれました。
そして、きょうだいのやす(2010年生まれ)とハンナと一緒に、2014年にズーラシアにやってきました。
私が担当になった2年前には、年齢とともに目が見えにくくなっていました。
マロは、隣の部屋で暮らしていた2頭(やすとハンナ)に比べると食欲が安定していました。
体が少しむっちりとしていて、力が強い印象でした。
目はほとんど見えていませんでしたが、マロの残したエサを回収しようとすると「なんだ?なんだ?」というような感じでよく巣箱から出てきました。
マロの死因は腎不全でした。
12歳とやや高齢でしたが、まだまだ歩く姿には元気がありました。
死亡する数日前から餌を食べなくなり、あっという間に衰弱が進みました。
やすは、13歳で高齢でした。
日に日に食欲がなくなってきていて、普段の餌はあまり食べず、卵を混ぜて口元に近づけると食べることが多かったです。歩き方も、ふらつきが大きくなっていて、餌を食べながらよろけてしまうこともありました。
やすは高齢でしたが、目は見えていました。
全身が写る写真を撮ろうとすると、近くに来るのでこんな感じの写真がたくさん撮れました。
ふらつきつつも寝室とサブ運動場を活発に歩いていました。
たまに巣箱の上に登って担当者を驚かせることもありました。
死亡する2日程前から自力で立ち上がることが難しくなりました。
現在バックヤードで飼育しているヤブイヌは、ハンナ1頭になりました。
ハンナが少しでも快適に健康に過ごせるようにしていきたいと思います。
マロ、やすありがとう。どうか安らかに。
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