更新日:2023.08.07移動後のカモメたちの近況
移動後のカモメたちの近況
前回のブログで、海鳥たちが展示場に帰ってきたことをお伝えしました。
(前回のブログ→帰ってきました!!)
それからのカモメたちの様子はというと...。
なんと、移動してきて約1週間後に巣作りを始めたキアシセグロカモメのペアがいました!
下の写真はキアシセグロカモメが作った巣です。立派ですね!それにしても、この草は一体どこから持ってきたのかしら...。
慣れ親しんだ展示場とはいえ、移動してすぐに巣作りを始めるとは思いもしませんでした。移動してきた6月は繁殖シーズンの終わりのころなので、産卵はしなかったようですが...。抱卵姿勢(卵を温めるときの姿勢)を巣の上でしていました。
カモメ類は縄張り意識が強いので、ほかのカモメが巣に近づくと必死に追い払います。人の手で育ったカモメの中には、人を恐れず人に対しても縄張りを守る行動を見せる個体もいます。巣に近づくと追い払おうとこちらをじっと見て、時には迫ってくることもあります。
下の写真は人の手で育ったキアシセグロカモメの「ぴー」です。巣のそばに行くと、上から見つめてきます。掃除をしたいだけなのですが...(汗)
こちらはウミネコの巣です。すごくきれいな丸の形をしていますね!!!
ウミネコも時折、抱卵姿勢をとっています。
とはいえ、やはり巣に卵はありません。このペアも繁殖時期が終わりかけているから...。と思っていましたが、この巣の作り主はオス同士のペアでした!(実は鳥類では同性同士でペアになることがあります)上の写真、左側にいるウミネコがいつもそばにいます。
先ほど紹介したキアシセグロカモメはオスとメスのペアですが、抱卵姿勢はオスしかしていません。キアシセグロカモメもウミネコも、盛り上がっているのはオスだけのようですね。
移動してきて約2か月、カモメたちはすっかり落ち着いたようで安心しました♪
飼育展示係 田中