よこはま動物園ズーラシア公式サイト

twitter facebook youtube instagram
ミチル ありがとう。の写真

更新日:2023.08.23ミチル ありがとう。

更新日:2023.08.23

ミチル ありがとう。

みなさまこんにちは。

今回は、ご報告のブログです。

  

89日にミーアキャットのミチル(メス)が死亡しました。

元気なころのミチル

IMG_5204.jpg

 

ミチルは2012621日に南アフリカで生まれ、20153月にズーラシアへやって来ました。

今年で11歳でした。

アフリカから一緒にやってきたレイ(オス)と繁殖し、その子どもたちからなる群れをまとめるリーダーでした。

ミチルとレイの群れ

IMG_5206.jpg

 

ミーアキャットで11歳というと、かなり高齢です。(ミーアキャットの寿命は10年前後です。)

近頃は、加齢に伴って餌を十分に食べられなかったり、ほかの個体に暖かい場所を取られて、冬の寒さで衰弱してしまう可能性があったため、慎重に検討した結果、群れから離して飼育を行っていました。

  

暖房のある部屋で過ごすミチル

IMG_5221.jpg

 

体重測定中のミチル

IMG_5207.jpg

 

夏になり、動物病院で過ごすミチル

獣医師に興味津々?

IMG_52112.jpgIMG_52092.jpg

元々好き嫌いが激しく、色々な餌をあげていましたが、体重は少しづつ減少していました。

 

色々な餌を準備したものの、好きな物に少しだけ口をつけ、残りは散らかしてみたミチル

(虫の写真があります。苦手な方はご注意ください。)

IMG_2758.jpg

IMG_2757.jpg

体調を崩すことが増え、獣医師や飼育員が治療・ケアを行っていましたが、少しづつ衰弱し、最後は静かに死亡しました。

 

私は今年度からミーアキャットの担当となり、ミチルとは4ヶ月と少しのお付き合いでした。

担当になった際、もう先は長くないと思うと伝えられていましたが、それから4ヶ月以上、力強く生きてくれました。

今夜が山だと伝えられたことも何回かありましたが、次の日には少しだけ回復していることもあり、その生命力や、小さな体で生きようとする姿に何度も勇気をもらいました。

それは獣医師も同じだったようで、獣舎に入るとグーグーと鳴いて反応する姿に癒されることも多かったそうです。

  

ズーラシアで繁殖に貢献し、立派な群れを作り、たくさんの人にミーアキャットの魅力を伝えてくれたミチル。

本当にありがとう。

どうか安らかに。

  

  

ミーアキャット担当