更新日:2023.08.23ミチル ありがとう。
ミチル ありがとう。
みなさまこんにちは。
今回は、ご報告のブログです。
8月9日にミーアキャットのミチル(メス)が死亡しました。
元気なころのミチル
ミチルは2012年6月21日に南アフリカで生まれ、2015年3月にズーラシアへやって来ました。
今年で11歳でした。
アフリカから一緒にやってきたレイ(オス)と繁殖し、その子どもたちからなる群れをまとめるリーダーでした。
ミチルとレイの群れ
ミーアキャットで11歳というと、かなり高齢です。(ミーアキャットの寿命は10年前後です。)
近頃は、加齢に伴って餌を十分に食べられなかったり、ほかの個体に暖かい場所を取られて、冬の寒さで衰弱してしまう可能性があったため、慎重に検討した結果、群れから離して飼育を行っていました。
暖房のある部屋で過ごすミチル
体重測定中のミチル
夏になり、動物病院で過ごすミチル
獣医師に興味津々?
元々好き嫌いが激しく、色々な餌をあげていましたが、体重は少しづつ減少していました。
色々な餌を準備したものの、好きな物に少しだけ口をつけ、残りは散らかしてみたミチル
(虫の写真があります。苦手な方はご注意ください。)
体調を崩すことが増え、獣医師や飼育員が治療・ケアを行っていましたが、少しづつ衰弱し、最後は静かに死亡しました。
私は今年度からミーアキャットの担当となり、ミチルとは4ヶ月と少しのお付き合いでした。
担当になった際、もう先は長くないと思うと伝えられていましたが、それから4ヶ月以上、力強く生きてくれました。
今夜が山だと伝えられたことも何回かありましたが、次の日には少しだけ回復していることもあり、その生命力や、小さな体で生きようとする姿に何度も勇気をもらいました。
それは獣医師も同じだったようで、獣舎に入るとグーグーと鳴いて反応する姿に癒されることも多かったそうです。
ズーラシアで繁殖に貢献し、立派な群れを作り、たくさんの人にミーアキャットの魅力を伝えてくれたミチル。
本当にありがとう。
どうか安らかに。
ミーアキャット担当