更新日:2023.03.23となりのオットセイその2
更新日:2023.03.23
となりのオットセイその2
となりのオットセイ、前回はワン(メス15歳)の写真だったので、今回はハジメ(オス19歳)にしてみました。
(前回のブログ:となりのオットセイ)
ズーラシア生まれの、ズーラシア育ちです。
体重が約180㎏もあって、迫力満点なせいでしょうか。
バシャーっと水しぶきをあげて近づいてくると、お客様から「怖い」と言われることがあります。
でもハジメが顔がのぞきこめるぐらい近くにやって来ると、今度は「あ、かわいい」と言われます。
実はこの「かわいい」には理由があるのです。
オットセイは顔の面積に対して眼球がとても大きい動物です。しかもミナミアフリカオットセイは、オットセイの仲間では最大級の体の大きさ。
この大きな瞳に心がキュン...とするのもうなずけますね。
さて、今日のブログは何の話にしようか、考えながらの作業です。
「...まぁいいか(よくない)。とりあえず、オットセイのプールの掃除をしよう」
ホースから水を出すと、排水溝から何かがコロリ。
いただきましたーっ!!
この柿の種のようなシルエットの物体は、オットセイの爪です。
このくらいの大きさだと、メスの爪かな。
確認してみるとやっぱりハッピー(メス11歳)の爪が生え変わっていました。
5本の指に5本の爪。
人間の手と並べてみると、なんだか親近感がわきませんか。
角度を変えると、Uの字を描いているのがわかります。
オットセイの爪は、玉ねぎのような層状になっていて、かぶっていた鞘が抜けるようにして生え変わります。
爪の構造や生え変わり方は動物によって違うので、もっと良く調べてみたら面白そうだな~!と思いました。
飼育展示係 五十嵐