更新日:2024.04.26アカカンガルーの子どもたち その3
アカカンガルーの子どもたち その3
皆様こんにちは!
アカカンガルー・エミュー飼育担当です!
前回のブログはこちら(アカカンガルーの子ども その2)
さて、マカロニがコークやコッコの育児嚢を行ったり来たりしている状況に私たち飼育担当者も馴れた12月25日の朝。今度はリオの育児嚢が空っぽです。
もしや...と思いコッコとコークを観察すると...
なんとコッコの袋にはマカロニとロコが、コークの袋にはリオの嚢児(リヨン)が入っているではありませんか...!!!
あまりのカオスぶりにもう笑うしかありませんでした。
その後子どもたちはあっちの育児嚢こっちの育児嚢とウロウロしながら、コッコの育児嚢にはロコとリヨンが、コークの育児嚢にはマカロニが入る、という形に落ち着きました。
↑(母親)コッコ。左側の体が出ている子がリヨン、右の顔だけが出ている子がロコ
リヨンがコッコの袋から出てウロウロして、リオの育児嚢に入ろうとすることが何度かありましたが、リオはこれを拒否。もう母親である自覚はなくなってしまったようでした。
飼育担当者で話し合い、リヨンの育児はコッコに託すことに決めました。
そんなこんなで園長のSNSの写真に戻ります。
実はこの時の2頭はロコとリヨンだったんですね。(左の子どもがロコ)
さらに驚いたことにコッコとコークは2頭共マカロニ、リヨン、ロコの3頭に授乳をする姿が確認されました。
↑ロコに授乳するコーク(2024年4月上旬撮影)
展示場から寝室に戻る際もコッコとコークが3頭を気にしており、2頭の母親と3頭の子どもたち、というような状況で子育てが続いています。
手探りの毎日ですが、何とかこのブログを書いている今日まですくすくと育っています。
このまま子どもが大きくなり、次の世代に命を繋いでくれるよう飼育担当者として何ができるか模索していきたいと思います。
ちなみに、コニーは自分の息子であるロミオにしか授乳は行わず、他の3頭の子どもが近付きすぎると唸って追い払う様子もしばしば観察されたことから、今回のコッコ、コークの子育ては彼女たちの性格なども関係しているのかもしれません。
またコッコとコニーは子育て経験がありましたが、コークは初めての子育てだったので、次の子育ての時にどのような行動を取るのかも大変興味深いです。
2頭の母親と3頭の子どもたちの珍しい関係を今後も温かく見守っていただければ幸いです。
アカカンガルー・エミュー飼育担当