更新日:2024.01.08キントキのお引越し
キントキのお引越し
みなさまこんにちは◎
レッサーパンダのキントキがアマゾンセンターにお引越しをしました!
さてそんな、アマゾンセンターとは赤い丸がついたココのことです!
ドールの近くの橋を渡った先...といいますか。オオアリクイの手前といいますか。
ズーラシアいつも地図を説明するのが難しい......。
外観はこんな感じで、アマゾンセンター向かって右側のスペースにキントキがいます👀
では、どうして移動するの?というところですが。
いろんなことを踏まえて知っていただきたいので、少し詳しく書かせてくださいね!
今回キントキがアマゾンセンターへ移動したのは、今後の当園でのレッサーパンダの繁殖のためです。
レッサーパンダの繁殖期は1月から3月。これから迎える繫殖シーズン、ズーラシアではまめたろうとキクのペアリングに向けて準備をしているところです。
またそれにはレッサーパンダ舎の部屋の数や位置が関係していたり、母親と一緒にいるヒナギクもそろそろ独り立ちをしていくことが関係しています。
(ヒナギクとの子離れ親離れのため、休園日に久々に1頭で展示場にでてのんびりするキクの写真🍎)
レッサーパンダの性成熟はおよそ1年半といわれています。
ですので、親子3頭仲良く過ごしていても、いつまでも一緒というわけにはいきません......。
キントキも移動直前の1か月くらい、隣の部屋にいるキクやヒナギクをじっと見ていることがありました。
それは発情とまではまだまだいかないとは思いますが、単純に「異性として興味を持っている」という面ももしかしたらあるかもしれません。
実際、レッサーパンダでは血縁関係のある父母やきょうだいに対して求愛の鳴き方をしたり、鳴き交わしをすることもあります。
キントキが親離れして1頭で生活するようになってから、母親のキクから柵越しに「ぎゃっ!」と威嚇される姿を度々みるようになりました。。
普段から柵越しに姿は見えていたのですが、それでも威嚇されるということは、親子というよりはそろそろ「オスの個体」として認識しているのかなぁ......と思った出来事でした。
またレッサーパンダは、基本的に単独で生活する動物です。
レッサーパンダにとって1頭で暮らすこと自体は子どもたちがそれぞれ母親から離れて独り立ちできるようになったという成長の証ともいえます。
ですので、ヒナギクも現在独り立ちの練習中です🌱
様々な理由を総合的に判断して、今回アマゾンセンターへキントキのお引越しが決まりました。
元気に大きくすくすく育った大事な大事なキントキです。
最初のうちは、まずベースとなる環境に慣れることを優先し、あれこれ手をくわえずに見守っていますが、環境に慣れればキントキお気に入りの竹筒フィーダーを入れてあげようかなぁ......ブラッシングやトレーニングも再開していきたいなぁ......などなど。少しずつ、できることを増やしていきたいと思っています。
(レッサーパンダ舎でも1頭で生活を始めたキントキに日々いろんな工夫をしていました......)
キントキは何が嫌かな、何を楽しんでくれるかな、とたくさん観察して、のびのび快適に暮らせるように努力したいと思います。
年末年始の休園日で少しずつ新しい環境にも慣れ、動きもかなり軽快になってきました。
最初は緊張していましたが、もうすっかりいつものキントキペースです🌟
みなさまどうぞ、よろしくお願いいたします!
アマゾンセンターまで竹を抱えて自転車を走らせる担当:イケダ