更新日:2024.02.26いってらっしゃい、キントキ!
いってらっしゃい、キントキ!
みなさまこんにちは◎
2月20日にレッサーパンダのキントキが長野県の茶臼山動物園へ無事に出園いたしました。
レッサーパンダ舎からアマゾンセンターへ引越した後のキントキは・・・
キントキの視界の少し先には職員用の扉があります。
飼育員に限らず清掃のスタッフや業者さんなども通るのですが、キントキは門がキィと開く音がするたびに、ここにひょこっと立って外を見るのが日課でした。時にはカラスの鳴き声によく反応する日も。
近くから聞こえるドールの激しい鳴き声には最初少し不思議そうな顔をしていましたが、しばらくすると慣れました......😌笑
外側からみるとこんな感じ。門のところから担当者はいつも「キンちゃーーん!」と呼びながら近づいていました。(たまに誰かに聞かれると恥ずかしい)
アマゾンセンターは屋内のみの展示場ですので、何かしらの刺激になればなぁ......と園内で拾ったあれこれを持ち込んでみたりもしていました。
他園でやっているのをみてマネしてみよう!と試してみた松ぼっくりフィーダー。
松ぼっくりにリンゴのカケラをねじ込んで、採食時間を稼いでみたり🍎
※フィーダー:採食に費やす時間を長くするために工夫した様々なもののこと
雪がどかっと降った翌日には雪玉にリンゴを埋め込んでみたり🍎
最初は上手に使えず、すぐに諦めてしまっていた透明な筒のフィーダーも、どんどん攻略していったため、出にくいようにリンゴを切ってみたり。竹の葉をちぎって入れてみたり。
キントキと担当者のちっちゃな試行錯誤合戦がひそかに繰り広げられていました。
リンゴだけでなく竹もしっかり食べ
口から竹がはみだしているよ
竹もおいしいかい。よかったねぇ
モリモリごはんをたべて、体重測定もしっかり協力してくれました
ちょっと小柄なキントキの体重は大体6キロちょっと。
この顔よく見ますね......。笑
リンゴを持っているとずんずん近づいてきます。
トレーニングの一環としてアイコンタクトも練習してみたり。
若いのですぐに理解して、しっかりと目をみることができるようになりました👀
出園時に使うクレートに入る練習もしていました。
とはいえ、相変わらずクレートにはちゅうちょなく入るキントキなので
練習するほどもなく......💮
えらいよキントキ!
というわけで出園当日もリンゴで誘導はしましたが、キントキ自らクレートへと入り、無事に茶臼山動物園へと出発したのでした。
・ ・ ・
手のひらほどの小さな体で生まれた「レッサーパンダの赤ちゃん」が大きく育ち、繫殖に向けて他の園へ出ていく。今でも生まれたばかり小さな小さなキントキとヒナギクの写真を見ると同じ動物......同じ個体............と不思議な気持ちになります。
本当にすくすくと。ヒナギク、キントキ共に立派に育ってくれました。
そのマイペースすぎる性格から、母・きょうだいとのリンゴ争奪戦にいつも出遅れ、食べる速度もゆっくり過ぎてすぐに横から奪い取られ......😌
一足先に独り立ちし、1頭で展示場に出たり、アマゾンセンターに移動したり。
キントキはなにかと「がんばれキントキ!」とたくさんの方々に見守られ、応援していただく機会が多かったように思います。
これからもキントキらしく、マイペースに。そして元気に過ごしてね!
キントキの成長と新たな門出が、レッサーパンダという動物の明るい未来につながっていきますように🌟
そして、ズーラシアにはキントキの他にも4頭のレッサーパンダたちが暮らしていますので、ぜひ会いに来てくださいねー!
どんな些細なきっかけからでも、レッサーパンダという動物に興味を持ってくださる「入口」になればと思います!!!
キントキのマイペースに気長に付き合う時間がとても好きだった担当者より!
ちなみにたくさんご質問いただいたのでちょこっと余談......。
箱根にある「金時山」に登って「公時(きんとき)神社」にいってきたらしい別の職員からのプレゼントと一緒に出園したキントキ。
到着時のキントキの様子と共に茶臼山動物園のSNSで取り上げていただいていました。
というわけで。今回はこの辺りで......。いってらっしゃいキントキ!
茶臼山動物園へ遊びにいく予定を考えている気が早い担当者:イケダ