更新日:2017.12.10旅立ちとニューフェイスの仲間入り
旅立ちとニューフェイスの仲間入り
今年の春には、クロツラヘラサギのヒナが4羽も巣立ちをしました。それまで9羽だったのが13羽にもなると、バードケージの中がちょっと手狭に。
そんな理由もあって、2羽の雄が井の頭自然文化園にお引越しをしました。
左足に白いリングを付けた2013年4月2日に孵化したヘラゾウと
左足にピンクのリングを付けた2017年4月19日に孵化したヘラエモンが新たな新天地に旅立つ候補に選ばれました。
出発当日、朝早くに出勤して、まずは捕獲です。体重を量ったり、体に異常がないかなどを確かめて、段ボールの輸送箱に入れ、いざ井の頭自然文化園に。
井の頭自然文化園からは、オシドリ3羽を譲り受けることになりました。
オシドリは雄が1羽、雌が2羽です。すでに繁殖羽に生え変わり、カラフルでとてもきれいですね。雌もきれいなグレーの中に目の周りの白色がめだって素敵です。
検疫後にバードケージに放すとすぐに池に入り、早速水浴びをしていました。他のカモとも、大きないざこざはなさそうです。
赤い色が鮮やかなショウジョウトキがいる方のケージにも、新しい仲間が増えました。
シロトキの雄が1羽、多摩動物公園から入園しました。
動物が、他の動物園などから新しく入園すると検疫といって、伝染性の病気を持っていないかなどの健康チェックを行います。引っ越してきたシロトキは、病院の検疫室に1羽で過ごしていたせいか、全く餌を食べてくれず、ヤキモキしましたが、トキの仲間が多くいるバードケージに入れるとすぐに、餌を食べるようになりました。
それどころか、以前から飼育している雌のシロトキのそばにいることも目立つようになってきました。
井の頭自然文化園に旅立ったクロツラヘラサギもしっかり餌を食べて元気でいるようです。ニューフェイスのシロトキやオシドリも、早く野毛山動物園の環境に慣れて、来春には、かわいい2世たちがたくさん孵化してくれることを祈っています。みなさんもニューフェイスたちの頑張りぶりをぜひ見に来てくださいね。
飼育展示係 尾崎