更新日:2022.02.12めでる
めでる
ミニ展示として並べた冬芽。冬芽は小さい場合が多いので、野外で観察するのは、ちょっと見づらいことも。今回、特徴のある種類を選びましたので、間近な距離で自然の造形美を見ていただけたのではないかと思っています。
三大美芽というくくりがあるらしいですが、こちらはそのなかのひとつザイフリボクに近縁な「アメリカザイフリボク」バラ科 の冬芽。鱗片の間から見えるふわふわの白い毛がおしゃれです。↓
冬芽のようすは、ザイフリボクとほとんど変わりません。(花木園にあります。)
毛でおおわれた冬芽の代表格、モクレンの仲間のひとつ「シモクレン」モクレン科。キラキラ輝く毛皮のコートをまとった御婦人といった感じでしょうか?↓ (花木園にあります。)
こちらは輝くというより、テカテカ光っていますね。↓
粘液で覆われているのが特徴の「トチノキ」ムクロジ科 の冬芽です。(花木園にあります。)面白いことに、同じ仲間のベニバナトチノキ(交配種)の冬芽は、トチノキように粘液で光らないんですよ。
個人的に好きなのは、言わずと知れた樹木「イロハモミジ」ムクロジ科 の冬芽。葉が対生する植物ですが、先端の冬芽は仲良く対になっています。ツインズ!なんです。寄り添う姿、愛らしくありませんか? (自然観察林にあります。)
次は、葉痕(ようこん)を。葉痕とは、葉が落ちた時にあらわれる、茎と葉柄がつながっていた部分のことです。維管束(水が通る部分)の断面が位置によっては目や鼻のように見えることから、葉痕の観察は、冬の植物観察の密かなたのしみでもあります。ただ葉痕も小さなものが多いので、なかなか分かりづらいんですが、こちらは中でも分かりやすい「クズ」マメ科の葉痕。↓
ん?パンダ??
こちらも大きくて見やすい、「カラスザンショウ」ミカン科 の葉痕。↓
なんだか笑顔に見えますね。ピース!!