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夏に向けて成長中の写真

更新日:2015.12.22夏に向けて成長中

更新日:2015.12.22

夏に向けて成長中

前回は、カブトムシの成虫の姿をご紹介しましたが、
今回は幼虫について紹介したいと思います!

8月の終わりごろから9月にかけて、幼虫は土の中で孵化してきます。
生まれた時(1齢)は1cmにも満たない大きさですが、12月にもなると8~12cmにまで成長します。



上写真の左から、1齢・2齢・3齢の幼虫になります。
幼虫は3回脱皮を行うので、その度に呼び方も変わります。
最初の脱皮で2齢、2回目で3齢、最後の脱皮では、サナギになります。

カブトムシの幼虫は腐葉土(落ち葉や枯れ枝が堆積して腐った土)を
モリモリ食べて身体を成長させていきます。
モリモリ食べれば、もちろんアレも、モリモリでてきます。



そうです、フンです。


(新しい土を入れる前)

大きさは1cm程度です。
生まれて1ヶ月もすると、幼虫のいる周りの土は、一面フンで埋め尽くされます。
手ですくっても、ほぼフンしかとれません。
飼育している幼虫の場合は食べる土がなくなってしまうので、
新しい土を入れてあげる必要があります。


(新しい土を入れた後)

幼虫の出したフンは、カビやバクテリアが分解して栄養のある土に変えてくれます。
その土を植物が利用して、葉や実を育てていきます。
それを野生動物や私たち人間が消費しています。
冬の間は地味で目立たないカブトムシですが、植物や動物を支えてくれる重要な存在なんです。



金沢動物園では、オオカンガルー展示場横の「身近ないきもの館」でカブトムシの幼虫も展示しています。



土の中に隠れてなかなか見ることができないこともありますが、
白い物体が見えたら幼虫なので、よ?く観察してみてくださいね!

(佐藤)