更新日:2019.03.12ニホンミツバチの巣、全滅!!
更新日:2019.03.12
ニホンミツバチの巣、全滅!!
いきもの館バックヤードの水槽でもヤマアカガエル♂の鳴き声が響き渡る今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
昨年このブログでご紹介させていただいた、いきものガーデンのニホンミツバチがタイワンリスの食害にあってしまいました。
2月のある朝、出勤して生きもの館を開け、ガーデンへと連なる扉を開けると巣箱から脱兎のごとくタイワンリスが飛び出していきました。巣箱のふたが壊されていたので中を見ると・・・。
ご覧の様に巣台が食い荒らされていました。貯められていたハチミツも、成虫も1匹もいません。
箱から外れて落ちていたふたを組み合わせると、丸い穴が開いていました。かじって中に侵入し、食い荒らしたようです、
外には巣台の残骸も落ちていました。巣箱の底にハチの残骸がそれほど落ちていなかったので、全部食べられたのか、飛んで逃げたのか分かりませんが、とにかくニホンミツバチの群れは1匹もいなくなってしまいました。
養蜂(セイヨウミツバチを使用)がタイワンリスの食害にあったという記録もあるらしいのですが、ニホンミツバチもやられるとは・・・。昔は野毛山動物園内でも頻繁にニホンミツバチの分蜂(巣で新しい女王バチが誕生すると、古くからいる女王バチが働きバチを連れて引っ越しをすること)を見ましたし、金沢動物園でも昔は何回も分蜂を見たと聞いています。野生のニホンミツバチがこのように外来種のタイワンリスの食害にあっていたとしたら、結構大変な問題のような気がします。
(飼育展示係 桐生)