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更新日:2020.10.17友の会でできなかった企画

更新日:2020.10.17

友の会でできなかった企画

すっかり秋になり、カブトムシやミヤマクワガタは卵を産んでその生涯を終えました。
最近は、夜になるとコオロギやバッタ、キリギリスの仲間が賑やかに鳴いています。ついでと言っては何ですが、金沢動物園周辺では、夜になるとフクロウも鳴いています。フクロウは通年、鳴き声を聞くことができます。

さて本題。新型コロナウィルス感染症対策の影響で、実施できなかった動物園友の会のイベント「行き当たりばったりガイド!」。せっかくなので、ブログで(間単に)紹介しようかと。

今回はアカネズミを中心に、金沢自然公園で暮らす動物たちを紹介しようと思っていました。
ガイドの舞台は・・・ここ。

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どこ?と言われれば、オリックスやオカピの展示場の前あたりです。特別感がないですよね。そんな当たり前の、普通なところに野生動物が暮らしています。

金沢動物園では展示動物を通じて、野生の動物にも興味を持ってもらいたいと思っているのですが、野生動物がどんな暮らしをしているのか、知らない事には紹介することができません。時々、園内の野生動物の調査をしています。

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普通の山の中にワナを仕掛けます。銀色の箱がシャーマントラップというネズミ用のワナです。ちなみに、野生動物は勝手に捕獲してはいけないので、役所に許可をとって実施します。ワナには許可証がつけてあります。

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定期的に見回りをして、うまくいけばこんな感じで捕獲されます。
アカネズミは年に1~2回、目撃することもありますが、一瞬しか見えないことがほとんどなので、ちゃんと実物を見れるのはうれしいです。
大きさや重さを計測して、山に戻す作業を繰り返すことで、少しずつデータをためていきます。

捕獲調査でもしない限り、野生動物を生で観察できるのは数秒くらい、むしろ見えないことのほうが多いです。では、どうするのかというと・・・

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こうゆうのや

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こうゆうのを目印に動物の暮らしを調べていきます。動物の痕跡を追っていくことをアニマルトラッキングと言います。
こういった動物たちの痕跡を園内で探してみる予定でした。

このほかに、野生動物の調査で有効な手段としてセンサーカメラがあります。
ちょっと古いけど・・・

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タヌキ

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ハクビシン

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アライグマ

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ノネコ

こんな感じで写ります。
4枚の写真で何か気づきませんか?じつはこの4枚は同じ場所で撮影されています。
つまり、種類の違う動物が同じ「獣道」を利用していることが分かります。

このほかにも

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ノウサギ

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アズマモグラ

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ヒミズ

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タイワンリス

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ニホンイタチ

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アブラコウモリ
が確認されています。

あとは、ちゃんと確認できていないけど、クマネズミがいると思われます。種としては11種くらいの哺乳類が金沢の山の中で暮らしていることになります。意外とたくさんの種類がいるでしょ?

それぞれの動物についての話はまたの機会に。
また行き当たりばったり企画を考えますので、その際はぜひご参加くださいませ。直接見えなくても、野生動物を感じる方法がわかると楽しいですよ。

飼育展示係 先崎