更新日:2020.11.20エビゾウ、ありがとう。
エビゾウ、ありがとう。
11月7日、オオツノヒツジのエビゾウが7歳5カ月で死亡しました。
エビゾウは、体もツノも大きく立派で、顔立ちも整っていて(担当者のひいき目かも知れませんが・・・。)力も強く、今年オス群のリーダーになったばかりでした。
そんなエビゾウですが、とても甘えん坊で、名前を呼ぶとすぐにやってきて、顔や首元を撫でると、うっとりと目を閉じるというかわいい一面もありました。
少しエビゾウのことを振り返ってみようと思います。
エビゾウは2013年5月23日に誕生しました。
(生後2日目のエビゾウ。かわいいです。)
年下のオスたちにちょっかいをかけられても、よほどのことをしない限りは、怒ったりしない優しいオスに成長しました。
(左側がエビゾウ。貫禄があります。)
「エビゾウ」と呼ぶと、扉の隙間から鼻を出して、撫ででほしいと催促する愛らしいオスでした。
人に慣れていた為か、主張が激しい面もありました。
夕方のエサの時間、それぞれ個室で餌を食べるために順番に収容している時も、早く食べたいエビゾウは、獣舎の扉をツノ突きしては、何度も扉を外してしまいました。
6歳になった2019年。繁殖にもチャレンジしました。2020年4月23日、エビゾウの初めての子供のソラ(メス)が誕生しました。
(エビゾウに似て、甘えん坊で活発なおてんば娘のソラ)
エビゾウがオス群のリーダーとしてスタートした矢先の訃報で、ただただ、残念でなりません。
これからエビゾウが率いていくはずだったオス群は、にぎやかな存在だったエビゾウがいなくなり、少し静かになりました。
改めて、エビゾウの存在の大きさを感じています。
きっと、リーダーとして、空の上からオオツノヒツジたちを見守ってくれていると思います。
エビゾウ、今までありがとう。空の上で、たくさん走ってね!
はんざわ・さとう