更新日:2021.08.25ツチガエルが繁殖しました! ~後編~
更新日:2021.08.25
ツチガエルが繁殖しました! ~後編~
前編からの続きです。
霧吹きの刺激でしょうか。霧吹きをした次の日には産卵しました。水草にたくさん卵がついています。水中だったのでうまく写真には写りませんでしたが、細胞分裂して盤割している卵もありました。これが進めばオタマジャクシになって孵化します。
同じく水中なのでピンボケしていますが、孵化したばかりのオタマジャクシが沈んでいました。産卵からたった2日後のことです。ツチガエルの孵化日数は数日と聞いていましたが、本当にあっという間でした。
これまた数日でよく見るオタマジャクシの形になり、水槽の壁面についた藻などを食べ始めました。
現在は別の水槽に分けてオタマジャクシを育てています。全部で160匹ほど孵化しました。餌には植物食の熱帯魚用フードや淡水産エビ用フード、スピルリナ錠剤やゆでた小松菜などを与えています。孵化したばかりのときには7㎜くらいだったオタマジャクシが、現在では大きいものだと40㎜を超えるまでに成長し、後ろ足が生えてきた個体もいます。まもなく繁殖センターに里帰りして、センターで行っている野生復帰事業などに役立てていただく予定ですが、一部はカエルになるまで育てて金沢動物園でも展示ができるようにしたいと思います。
傷病鳥獣、教育普及担当時々両生類担当 桐生