更新日:2016.12.06ナゾの植物
更新日:2016.12.06
ナゾの植物
ののはな館カウンターには、付近を散策をして見かけた植物について尋ねるお客さまが多く来られます。
11月の...とある日、「これは何でしょう???」とデジタルカメラ内の写真を見せられました。
「ヨモギから生えている白い丸いフワフワしたものですが...」とのこと。
うーん...花?キノコ?みたいにも見えますが、何でしょう?
「あいにく分かるものがおらず、生えている場所を聞いて、調べておきます...」とお返事しました。
後ほどナゾの植物を探しに、目じるしのヨモギの生えている周辺に行くと、ありました!!!
ヨモギの枝に、白くて丸いフワフワのものがたくさん付いています。
ベテラン職員に聞くと、「ヨモギの虫こぶ」でないか?とのこと。
早速、ののはな館図書コーナーで「虫こぶ」について調べてみました。
虫こぶ(虫えい)とは、植物の葉に〝こぶ″が付いていたり、葉が異常に肥大して内部に虫が見つかることが多く、そのため虫こぶ、虫えい(虫癭・ちゅうえい)と呼ぶとありました。(癭はこぶ、たまの意)
ヨモギには色々な虫こぶが出来るようですが、この白い丸いフワフワしたものは、「ヨモギハシロケタマフシ」という虫こぶであることが分かりました。
何とも真ん丸で可愛い形です。
この虫こぶは、「ヨモギシロケフシタマバエ」というタマバエによって形成されました。
あんまり長いのでやはり「ヨモギの虫こぶ」で覚えようと思いました。
後日、他の職員と話していると、クヌギに出来る虫こぶもあると教えてもらいました。
これもまた可愛い形の虫こぶでした。「クヌギエタイガフシ」
花の少ない時期ですが、"虫こぶ探し"という新しい植物の楽しみ方をお客さまに教えていただきました。
(ののはな実)