更新日:2022.11.09ゾウの爪切り
更新日:2022.11.09
ゾウの爪切り
ゾウの体重は、陸上哺乳動物の中では規格外。ボンは6t超、ヨーコでも4t程度もあります。
(大迫力の巨体です。)
そのため足への負担は大きく、私たちゾウ担当者は、ゾウの足の健康を保つことを最も大切にしています。堅い地面を歩き、蹄や関節に悪影響が出ないよう、砂やおが粉を敷き詰めているのもそのためです。
(砂は足に良いだけでなく、砂浴びにも使われます。)
毎日の足洗では、足の状態をチェックします。
蹄が伸びすぎていたり、ひび割れができていたら「削蹄」を行います。
これにはゾウの協力が欠かせません。台に足を載せて、しばらくじっとしていてもらいます。もちろん、ご褒美のサツマイモやニンジンを食べながら、ですが。
分厚い蹄を削るので、当然人用の爪切りでは無理です。いろいろな形の鎌や木を切る道具など、多様な道具を活用しています。
ゾウが違和感を感じないよう、一気には切らず、向こうが見えるくらい薄く、少しずつ削ります。
(後ろの文字が見えるくらい薄く削ります。)
おが粉の敷かれていない真ん中の部屋で、それも、ゾウが集中できるようにガラス窓を閉めさせていただいているので、見えづらくて申し訳ないのですが、11時15分頃から12時頃までの間に実施していることが多いので、通りかかった際は「あー、爪切りか」と思ってご容赦ください。(はんざわ)