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キチジョウソウの写真

更新日:2024.11.14キチジョウソウ

更新日:2024.11.14

キチジョウソウ

 中国あるいは日本を原産とするキジカクシ科の暖地の林内に生える常緑の多年草です。日本では、本州の関東以西と四国、九州で見られます。「キチジョウソウ」という名前は、吉祥寺に多い野草ではなく、この花が咲くと家に良いこと(=吉祥)が起きるという中国の言い伝えに基づくと言われています。

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 葉は根生し、長さは10~30センチの広線形になります。花茎は高さが8~12センチになり、淡紅紫色の花が穂状につきます。花被片は長さ0.8~1.2センチほどで、下半分は筒状に合着します。花の後には球形の果実ができ、可愛らしい赤色に熟します。

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楚々(そそ)とした味わいのある花で、涼しくなってくる秋(9~11月)に咲かせます。この花は、縁起が良いとして庭にもよく植えられます。日陰でもよく育ち耐寒性があることも庭草として好まれているようです。名前の由来から花が咲くのが珍しく思われがちですが、葉より低いところに花をつけるので目立たないだけのようです。

byイースト