更新日:2019.05.31梅子黄(うめのみきばむ)
更新日:2019.05.31
梅子黄(うめのみきばむ)
二十四節季の末候(現在の6月15日頃)は、梅の実が黄ばんで熟す頃と記されています。
梅雨入りのこの季節「栗花落(ついり)」ともいわれ、里山では梅雨の季節に「栗の花」が咲きます。しとしとと降る雨のなか、栗の花が咲き散ることからこの字をあてたとも言われています。園内の栗の木も沢山の蕾をつけています。
園内の梅の木には沢山の梅の実が実っています。ウメは、バラ科サクラ属の落葉樹で500種類以上の品種があるといわれています。毎年、金沢自然公園でも様々な品種のウメが咲き誇り、春のひとときを楽しませてくれています。
梅の実は中国では紀元前から酸味料として用いられ、塩とともに最古の調味料だといわれています。日本語で使われている「塩梅(あんばい)」は、ウメと塩による味加減が良いという意味を示した言葉として使われています。また、ウメの枝や樹皮に生えるウメノキゴケを煮出して染料として布を染めた梅染は、古く飛鳥時代に遡るともいわれています。この季節、様々な活用法で私たちの生活と古くから係わりある梅の実を使った料理を楽しんでみてはいかがですか?
ブラシノキ
オーストラリア原産で明治時代に観賞用として日本へ入ってきた植物で、色鮮やかに園内で咲いています。まっ赤なブラシノキには沢山の昆虫やハチがその蜜を吸いに集まっています。
スイカズラ
甘い香りのスイカズラは、その昔花を口にくわえて、甘い蜜を吸っていたことから「スイカズラ」の名がついたとも言われています。
(けい太)