更新日:2016.08.25野毛山の不思議な鳥
野毛山の不思議な鳥
日本では、野毛山動物園でしかご覧になれない鳥がいることをご存じですか?
なかよし広場やペンギンといったにぎやかな場所のすぐ近くに展示されている「カグー」です。
展示場の前を通るお客様の声を聞いていると「きれいな鳥」「ハトみたい」と感想は様々のようですが、今回は現在飼育中の2羽のカグーを紹介しようと思います。
2羽はともに横浜市繁殖センター生まれで、2014年に野毛山に入園しました
まずはメスの、愛称は「ヒメ」5歳です。
特徴は右脚に金属リングをつけていること。
警戒心が強く飼育員が展示場に入ると、走って逃げていきます。
ちなみに、愛称は野毛山に入園した際にある職員が、「カグーだから、カグや姫からとってヒメとしたら?」という一言から決まったとか・・・。
次はオスの、「マロ」9歳です。
特徴は左脚に薄紫色のリングをつけていること。
飼育員に育てられたため、人間に寄って来ます。
園路を歩く制服の職員を見つけると、遠くにいても柵越しまで駆け寄ってきます。
愛称は、すでにお気づきかもしれませんが、先に名前の決まった姫(ヒメ)のつがいとなるので麻呂(マロ)ということになったそうです・・・
この2羽、日中の同居を繰り返していますが、鳴き交わしはまだなく、つがいにはなっていません。カグーはつがいになると園内に響き渡るような大きな声で鳴き交わしを行います。
ヒメはやる気満々でマロを追うのですが、マロの興味はもっぱら飼育員へ。ヒメの熱意もむなしく、マロがすっとかわして逃げます。
見てください、この2羽の微妙な距離感・・・。
手前にいるマロからの熱い視線が担当者は痛いのです。
この状況を打開すべく、同居を繰り返しマロをその気にさせる工夫をいろいろと試しているので、2羽が同じ部屋にいるときは「ああ頑張っているんだな」と応援してください。
頑張れ、マロ!!