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イチゴのウッドデッキの写真

更新日:2024.11.22イチゴのウッドデッキ

更新日:2024.11.22

イチゴのウッドデッキ

みなさんこんにちは。

このたび、レッサーパンダ展示場の一部がリニューアルしました。

 

事の発端は119日(土)の朝、いつも通り開園前の展示場準備中。

エサ台に竹を準備しようと近づくと、台がなぜかとても歪んでいる...よく見ると、そのエサ台の下の渡り木が折れていたのです。
①渡り木の折れた箇所.jpg2021年に展示場全体のリニューアルを行っているのですが、その時の業者さんがデザイン性も考えて下さり、展示場の下側の渡り木ぐるりと一周分、生の木を半割りにして使ってくれていました。しかし、製材された板よりも生の木は傷みやすく...

裏から見るとこんなに腐っていました!これには全く気が付いておらずびっくり!
②折れた箇所の裏側.jpg完全に折れてイチゴが落下事故なんてことが起きてはいけないので、修繕が終わるまでイチゴには寝室で過ごしてもらうことになりました。

  

翌日、野毛山一の大工さん・O先輩がご出勤ということで、朝一番に相談に行きました。大工倉庫と呼ばれる倉庫で大量の木材の在庫を見ながら、「ああはどうだ、こうはどうだ」とたくさんの案やアドバイスを頂き、結局「ウッドデッキにしよう」となりました。

早速、木材の加工に入ります。(このあと全ての工程を写真に撮っていたわけではないので画像は途切れ途切れになります)

 

まず、木材を必要な長さに切ります。

私:「あの、計算するとウッドデッキの板、44枚いるんですが...」(すでに気が遠くなっている)

O先輩:「44枚っすね。」

私:「え、いいんですか?」(簡単に了承して下さったことに驚く)

 

O先輩が木材の準備をしてくれている間に、私はまた別の先輩方に手伝ってもらいながら、レッサーパンダ展示場内で折れた渡り木の撤去作業をしていました。撤去作業から戻ると、O先輩はあっという間に木材の準備をしてくださっており、また別のOさんが木材を焼く処理を始めてくれていました。※木材を焼くのは防腐処理のためです。③焼いた2本の垂木.jpg
その後、焼いた木材は"すす"を落とすためにたわしで洗います。
④44枚の板を洗う様子.jpgひたすら洗って洗って...
⑤44枚の板を干しているところ.jpg
洗った木材を乾かします。

  

※そんな中、寝室待機中のイチゴ。
⑥寝室で退屈そうなイチゴ.jpg2日間外に出られず、見るからに退屈そうです。「ごめんねー」と思いながら作業をしていました。

 

同日午後、ウッドデッキの足場になる4mの角材を擬木の腕に載せ、止める作業をし、日曜日の作業はここまでとしました。
⑦展示場の擬木の腕に2本の垂木を設置したところ.jpg
 

翌日の月曜は都合の良いことに休園日!

ひたすら板をビス止めしていきます。そして、両サイドのエサ台と真ん中の小屋から伸びる足場の板も元通り取付けて...

出来上がったのがこちらです!
⑧44枚の板を打ち付けて完成!.jpg
⑨完成したウッドデッキを外から見たところ.jpg

 
その後、イチゴを出してみると、最初はいつもと違う感じにフンフンと一生懸命鼻を働かせて探索はするものの、ウッドデッキを警戒したり嫌がるそぶりは全くなく過ごしてくれました。
⑩良いお顔でリンゴを食べるイチゴ.jpg逆光ですが、良いお顔です。
 
⑪こちらに目線をくれるイチゴ.jpg

生の木の渡り木とはまた違う味わいの素敵なウッドデッキになりました。
これできっと、本当のレッサーパンダ舎リニューアルまで持ってくれるでしょう!!

   

この一件で、日常の作業の中で違和感に素早く気付くことの重要性、そして何より、突然舞い込んだイレギュラーな作業にも多くの職員が手伝いに来てくれる野毛山職員の協力体制を、とてもありがたく感じました。飼育作業はチームワーク!

  

  

飼育展示係 永井